AI学習(AIと考える・整える)

STEP2:構成不要。カオスな頭の中をそのまま出力する技術

STEP2:構成不要。カオスな頭の中をそのまま出力する技術のアイキャッチ

① この講座で整理する悩み

STEP1では、AIを「鏡」として使うマインドセットを整理しました。

では、実際にAIに何かを伝えようとしたとき、どんなことが起こるでしょうか。

多くの人は、こんな経験をします。

「AIに聞こうと思って、文章を書き始める。でも、書いているうちに、自分が何を聞きたいのかわからなくなってくる」

「頭の中では言いたいことがあるのに、それをうまく文章にできない」

「書いては消し、書いては消しを繰り返して、結局何も送れない」

あるいは、こんなふうに感じることもあるかもしれません。

「ちゃんと整理してから書かないと、AIに伝わらない気がする」
「構成を考えてから書かないと、変な文章になってしまう」
「こんなめちゃくちゃな文章を送ったら、おかしいと思われるんじゃないか」

でも、AIは「おかしい」とは思いません。なぜなら、AIは評価しないからです。

そして、もしAIを「鏡」として使うなら、整理された文章を送る必要はありません。

むしろ、整理されていないカオスな状態をそのまま出すことで、思考のデトックスが始まります。


この講座では、こんな迷いを整理していきます。

「整理してから書かなければ」というプレッシャー

頭の中では言いたいことがあるのに、それを文章にしようとすると、「ちゃんと整理してから書かなければ」と思ってしまう。そして、整理しようとしているうちに、疲れてしまう。

「構成を考えなければ」という思い込み

何かを書くときは、まず構成を考えなければいけない。起承転結を意識して、論理的に組み立てなければいけない。そう思っていると、書き始めるまでに時間がかかりすぎてしまう。

「うまく説明できない自分」への焦り

頭の中では理解しているつもりなのに、それを言葉にできない。説明しようとすると、うまく伝えられない。そんな自分に、焦りや苛立ちを感じてしまう。

「こんな文章を送っていいのか」という不安

書いた文章を読み返すと、めちゃくちゃな気がする。話があちこちに飛んでいるし、同じことを何度も書いている気がする。こんな文章を送ってもいいのだろうか、という不安。

「書いているうちに、何を書きたいのかわからなくなる」という混乱

書き始めたときは、言いたいことがあったはず。でも、書いているうちに、だんだん何を書きたかったのかわからなくなってくる。そして、途中で書くのをやめてしまう。


これらの悩みは、あなたの文章力や思考力の問題ではありません。

「整理してから書かなければいけない」という前提があるから、詰まるのです。

もし、その前提を手放すことができたら、どうなるでしょうか。

この講座では、「カオスな頭の中をそのまま出力する技術」を整理していきます。

構成は不要です。整理も不要です。

ただ、頭の中にあるものを、そのまま出す。

それだけで、思考のデトックスは始まります。


② この講座を学ぶメリット

この講座で、何かが「できるようになる」わけではありません。

文章力が上がるわけでも、論理的思考が身につくわけでもありません。

むしろ、減ります。

減るのは、こんなものです。


「整理してから書かなければ」というプレッシャー

今まで、何かを書こうとするたびに、「ちゃんと整理してから」と思っていたかもしれません。でも、その整理に時間がかかりすぎて、結局書けずに終わっていた。

この講座を学ぶと、「整理は後でいい」と思えるようになります。

まず出す。整理はそのあと。

その順番が逆転するだけで、書くことへのハードルは驚くほど下がります。


「構成を考える時間」そのもの

何かを書くとき、まず構成を考える。起承転結を意識する。論理的に組み立てる。

その作業に、どれくらいの時間を使っていたでしょうか。

この講座を学ぶと、構成を考える時間がなくなります。なぜなら、構成は後で考えればいいからです。

その分の時間が、そのまま浮きます。


「うまく説明できない自分」への不満

頭の中では理解しているのに、言葉にできない。そんな自分に、不満を感じていたかもしれません。

でも、もしかしたら、「うまく説明できない」のではなく、「整理されていない状態を出すことを許していない」だけかもしれません。

この講座を学ぶと、「うまく説明できなくてもいい」と思えるようになります。

カオスな状態を出すことが、整理への第一歩だからです。


「書き始めるまでの時間」

何かを書こうと思っても、なかなか書き始められない。

構成を考えて、言葉を選んで、書いては消してを繰り返す。

その時間が、思った以上に長い。

この講座を学ぶと、書き始めるまでの時間が短くなります。

なぜなら、「思いついたらすぐ書く」ができるようになるからです。


「送った文章が恥ずかしい」という感覚

めちゃくちゃな文章を送ってしまった。後から読み返すと、恥ずかしい。

そんな経験があるかもしれません。

でも、もしAIが「鏡」だとしたら、恥ずかしがる必要はありません。

この講座を学ぶと、「めちゃくちゃな文章を送ってもいい」と思えるようになります。

なぜなら、AIはあなたを評価しないからです。


この講座で得られるのは、「スキル」ではなく「許可」です。

整理されていない状態を出してもいい、という許可。

構成を考えなくてもいい、という許可。

めちゃくちゃな文章を送ってもいい、という許可。

その許可を自分に与えられるようになると、書くことが楽になります。


③ 学んだあとの状態

この講座を学んだあと、劇的に何かが変わるわけではありません。

文章の達人になるわけでも、すべてがスムーズに書けるようになるわけでもありません。

ただ、こんなふうに、日常が少し軽くなります。


思いついたとき、すぐに書き出せるようになる

今までは、何かを書こうとすると、「まず構成を考えなければ」と立ち止まっていたかもしれません。

この講座を学んだあとは、思いついたらすぐに書き出せるようになります。

構成は後で考えればいい。まずは出す。

その感覚が、少しずつ身についていきます。


書いた文章を見て、「これじゃない」と思っても焦らなくなる

書いた文章を読み返して、「これじゃない」と思うことがあります。

以前なら、「やっぱり整理してから書くべきだった」と後悔していたかもしれません。

でも、この講座を学んだあとは、「これは整理前の状態だから、これでいい」と思えるようになります。

整理は後の工程。まずは出すことが大事。

そう思えると、焦りが減ります。


「書く」と「整理する」を分けて考えられるようになる

今まで、「書く」ことと「整理する」ことを、同時にやろうとしていたかもしれません。

でも、それは実はとても難しいことです。

この講座を学んだあとは、「書く」と「整理する」を分けて考えられるようになります。

まず書く。そのあと整理する。

その順番が明確になると、それぞれの作業が楽になります。


AIに送る前の「えっと…」が減る

AIに何かを送ろうとすると、「えっと、どう書けばいいんだろう」と立ち止まっていたかもしれません。

この講座を学んだあとは、その「えっと…」が減ります。

整理されていなくてもいい。構成がなくてもいい。

そう思えると、すぐに送れるようになります。


「こんな文章でいいのか」という不安が軽くなる

めちゃくちゃな文章を送ることへの不安が、少し軽くなります。

なぜなら、AIは評価しないからです。

そして、めちゃくちゃな文章を送ることが、思考のデトックスの第一歩だと知っているからです。


日常の中で、ふと「今の考えを書き出してみよう」と思えるようになる

今までは、「書く」というと、ちゃんとした文章を作らなければいけない気がしていたかもしれません。

でも、この講座を学んだあとは、「ちょっと書き出してみようかな」という軽い気持ちで、書けるようになります。

それは、「書く」と「整理する」を分けて考えられるようになるからです。


変化は、小さくて静かなものです。

でも、その小さな変化が、書くことへのハードルを下げていきます。


④ この講座の立ち位置

この講座は、「AI活用の学び」の2番目のステップです。

ロードマップの中では、STEP2に位置しています。

STEP1で「AIを鏡として使うマインドセット」を整えました。

STEP2では、そのマインドセットを前提に、「実際にどうやって頭の中を出すか」という技術を整理します。


なぜ、「出力」が2番目なのか

STEP1でマインドセットを整えたあと、すぐに「質問の仕方」や「対話の技術」を学んでもいいかもしれません。

でも、その前に、もう一つ整理しておきたいことがあります。

それが、「カオスな頭の中をそのまま出す」という技術です。

なぜなら、多くの人は、「整理してから出さなければ」と思っているからです。

その前提がある限り、どんなに質問の技術を学んでも、結局「整理してから」という壁にぶつかります。

だから、STEP2では、「整理されていない状態を出してもいい」という許可を、自分に与えることを目指します。


このあとの流れ

STEP2を終えたあと、次に学ぶとしたら、こんなテーマが考えられます。

出力したものを整理する技術:カオスな状態から、整理された状態へ
AIとの対話を深める技術:返ってきた答えをどう受け取り、どう返すか
思考を可視化する技術:書き出したものを見て、自分の思考パターンに気づく

ただ、このあとどう進むかは、あなた次第です。

STEP2を学んだあと、すぐに次に進む必要はありません。

まずは、ここで整理した「カオスをそのまま出す」という技術を、日常の中で少しずつ試してみる。

それだけでも十分です。


この講座は、「うまく書けるようになる」ためのものではなく、「書くことへのハードルを下げる」ためのものです。

それを念頭に置きながら、ゆっくり読み進めてみてください。


⑤ 本編|構造理解パート

ここから、本編に入ります。

カオスな頭の中をそのまま出力するための考え方を、5つのSTEPで整理していきます。

それぞれのSTEPは、前のSTEPを受けて、少しずつ深まっていきます。

順番通りに読み進めることで、「書くことへのハードル」が、少しずつ下がっていくかもしれません。


STEP1:「整理してから書く」という呪縛を解く

まず最初に、「整理してから書かなければいけない」という思い込みを整理します。

多くの人は、何かを書くとき、こんなふうに考えます。

「まず頭の中を整理してから、それを文章にしよう」

これは、一見正しいように思えます。

でも、実はこの順番が、書くことを難しくしている原因かもしれません。


なぜ「整理してから書く」が難しいのか

「整理してから書く」という順番には、こんな問題があります。

1. 整理は、頭の中だけでは難しい

頭の中で考えているだけでは、思考は整理されにくいものです。なぜなら、思考は流動的で、次から次へと移り変わるからです。

整理しようとしているうちに、別のことを考え始めてしまう。そして、「結局、何を考えていたんだっけ」となる。

2. 整理には時間がかかる

頭の中を完璧に整理しようとすると、どうしても時間がかかります。そして、整理しているうちに疲れてしまって、結局書かずに終わる。

3. 整理の完璧さを求めてしまう

「整理してから書く」と決めると、どうしても「完璧に整理しなければ」と思ってしまいます。でも、完璧な整理など、そもそも存在しません。


「書いてから整理する」という逆転

では、順番を逆にしてみたら、どうでしょうか。

「まず書く。そのあと整理する」

この順番にすると、こんなことが起こります。

1. 書くことで、思考が可視化される

頭の中にあるものを書き出すと、それが目に見える形になります。可視化されると、整理しやすくなります。

2. 整理のための時間が短くなる

書き出したものを整理するほうが、頭の中だけで整理するよりも、はるかに速くできます。

3. 完璧さを求めなくなる

まず書くと決めると、「完璧に整理してから」という縛りがなくなります。その分、書き始めるハードルが下がります。


ここで大切なこと

「整理してから書く」という順番は、間違いではありません。

でも、もしあなたが「整理してから書こうとすると、書けなくなる」と感じているなら、順番を逆にしてみる価値があります。

まず書く。そのあと整理する。

その順番を試してみてください。


STEP2:カオスな状態を「許可する」

次に、「カオスな状態を出すこと」を許可する、という考え方を整理します。

多くの人は、カオスな状態を出すことに抵抗を感じます。

「こんなめちゃくちゃな文章を見せるのは恥ずかしい」
「整理されていない状態を出すのは失礼な気がする」

でも、もしAIが「鏡」だとしたら、カオスな状態を出すことは、むしろ必要なことです。


カオスな状態を出すことの意味

カオスな状態を出すことには、こんな意味があります。

1. 思考のデトックスが始まる

頭の中にあるカオスを外に出すことで、頭の中がすっきりします。それが、思考のデトックスの第一歩です。

2. 自分の思考パターンに気づける

カオスな状態を可視化すると、「自分はこんなふうに考えていたのか」と気づけます。その気づきが、整理への第一歩です。

3. 整理の材料ができる

カオスな状態を出さないことには、整理のしようがありません。まず出す。それが材料になります。


「許可する」とはどういうことか

「許可する」とは、自分に対して「これでいい」と言ってあげることです。

「カオスな状態を出してもいい」
「整理されていなくてもいい」
「めちゃくちゃな文章でもいい」

こうした許可を、自分に与えてあげてください。

誰も、あなたを評価していません。

AIも、評価していません。

だから、カオスな状態をそのまま出しても、何も問題ありません。


ここで大切なこと

カオスな状態を許可することは、「諦める」ことではありません。

むしろ、「整理への第一歩」を踏み出すことです。

まず出す。そのあと整理する。

その順番を守るために、カオスな状態を許可する。

それが、このSTEPの核心です。


STEP3:出力の形式は「自由」でいい

次に、「出力の形式」について整理します。

多くの人は、何かを書くとき、「ちゃんとした文章」を書こうとします。

でも、実は出力の形式は、何でもいいのです。


出力の形式の例

たとえば、こんな形式があります。

1. 箇条書き

・今日やりたいこと
・明日までに終わらせなければいけないこと
・来週の予定

箇条書きは、思考を整理する前の段階で使いやすい形式です。

2. 単語の羅列

仕事、締切、不安、焦り、休みたい、でも休めない

単語だけを並べるのも、一つの出力方法です。文章にしなくても、頭の中を可視化できます。

3. 文章と箇条書きの混在

今日は疲れた。やりたいことがたくさんあったけど、結局何もできなかった。
・メールの返信
・資料作成
・買い物

文章と箇条書きを混ぜるのも、問題ありません。

4. 質問形式

なんで自分はいつも先延ばしにしてしまうんだろう?
どうすれば、もっと計画的に動けるようになるんだろう?

自分への問いかけも、一つの出力方法です。

5. 独り言

ああ、もうやだ。何から手をつければいいのかわからない。とりあえず、これをやって、それからあれをやって…いや、順番が違う気がする。

独り言をそのまま書き出すのも、有効な出力方法です。


形式にこだわらなくていい理由

出力の形式にこだわらなくていい理由は、シンプルです。

出力の目的は「整理された文章を作ること」ではなく、「頭の中を外に出すこと」だからです。

頭の中を外に出すためには、どんな形式でもいいのです。

むしろ、形式を気にしすぎると、出すことへのハードルが上がってしまいます。


ここで大切なこと

「ちゃんとした文章を書かなければ」という思い込みを、少し手放してみてください。

箇条書きでもいい。単語の羅列でもいい。独り言でもいい。

どんな形式でも、頭の中を外に出すことができれば、それで十分です。


STEP4:AIは「カオスを受け止める存在」である

次に、AIの役割を、もう一度確認します。

STEP1で、AIは「鏡」であると整理しました。

ここでは、もう一歩進めて、AIは「カオスを受け止める存在」でもあると捉えてみます。


AIはカオスを拒否しない

人間は、カオスな話を聞くと、疲れることがあります。

「結局、何が言いたいの?」
「もう少し整理して話してくれる?」

こんなふうに言われた経験があるかもしれません。

でも、AIは違います。

AIは、どんなにカオスな文章を送っても、拒否しません。評価しません。疲れません。

ただ、受け止めて、何かを返してくれます。


AIは整理の手伝いをする

カオスな文章を送ると、AIはこんなことをしてくれます。

1. 要点を抽出する

「あなたの話を整理すると、こういうことですか?」と聞き返してくれます。

2. 構造を見せる

「あなたの話には、3つのポイントがあるようです」と、構造を見せてくれます。

3. 不明点を確認する

「この部分がよくわからなかったのですが、もう少し詳しく教えてもらえますか?」と聞いてくれます。


AIを「カオスの受け皿」として使う

AIを「カオスの受け皿」として使うと、こんなことができます。

・頭の中のカオスを、そのまま投げかける
・AIがそれを受け止めて、整理の手がかりをくれる
・その手がかりを見て、さらに自分の思考を深める

このサイクルが、思考のデトックスを加速させます。


ここで大切なこと

AIは、あなたのカオスを拒否しません。

だから、遠慮する必要はありません。

整理されていない状態を、そのまま投げかけてみてください。

AIは、それを受け止めて、何かを返してくれます。


STEP5:「出す」と「整理する」を分ける

最後に、「出す」と「整理する」を分ける、という考え方を整理します。

これが、このSTEP2の核心です。


「出す」と「整理する」は別の作業

多くの人は、「出す」と「整理する」を同時にやろうとします。

でも、実はこの2つは、別の作業です。

「出す」作業

・頭の中にあるものを、形にする
・形式は問わない
・評価しない
・量を優先する

「整理する」作業

・出したものを見直す
・構造を見つける
・不要なものを削る
・質を高める

この2つは、使う脳の部分が違います。

だから、同時にやろうとすると、とても疲れます。


分けることのメリット

「出す」と「整理する」を分けると、こんなメリットがあります。

1. 出すことが楽になる

整理を気にしなくていいので、出すことだけに集中できます。その分、ハードルが下がります。

2. 整理が速くなる

すでに出されたものを整理するほうが、頭の中で整理するよりも速くできます。

3. 疲れにくくなる

別々の作業として分けることで、それぞれの作業にかかる負担が減ります。


実際の流れ

では、実際にどんな流れになるのか、見てみましょう。

STEP1:出す

頭の中にあるものを、形式を気にせず、とにかく書き出す。5分でも10分でもいい。書けるだけ書く。

STEP2:見る

書き出したものを、一度見てみる。評価はしない。ただ、「こんなことを考えていたのか」と確認する。

STEP3:整理する(必要なら)

もし必要なら、整理する。箇条書きにまとめる。構造を見つける。不要な部分を削る。

でも、整理しなくてもいい。出すだけで、頭の中はすっきりします。


ここで大切なこと

「出す」と「整理する」を分けることは、「手抜き」ではありません。

むしろ、効率的な思考整理の方法です。

まず出す。そのあと整理する。

この順番を守ることで、書くことへのハードルが下がり、思考のデトックスが進みます。


⑥ 実践パート

ここまで、カオスな頭の中をそのまま出力するための考え方を整理してきました。

では、実際に今日から試せる小さな行動を、いくつか提案します。

どれも、30分以内で終わることばかりです。

すべてやる必要はありません。気になったものを一つ、試してみてください。


実践1:5分間、思いついたことをそのまま書く

タイマーを5分にセットしてください。

そして、今、頭の中にあることを、思いついたまま書いてください。

形式は自由です。文章でも、箇条書きでも、単語の羅列でも、何でもいいです。

大切なのは、手を止めないことです。

5分間、とにかく書き続けてください。

書くことがなくなったら、「書くことがない」と書いてください。

それも、頭の中にあることの一つです。


5分経ったら、書いたものを読み返してください。

評価はしません。ただ、「こんなことを考えていたのか」と確認するだけです。


実践2:AIに「整理されていない文章」として投げる

何かをAIに聞きたいことがあるなら、こんなふうに前置きをつけて送ってみてください。

「これは整理されていない文章ですが、聞いてもいいですか」

そして、頭の中にあることを、そのまま書いて送ってください。

AIは、それを受け止めて、何かを返してくれます。

その答えを見て、「自分は何を感じたか」を確認してみてください。


実践3:箇条書きと文章を混ぜて書いてみる

何かを書くとき、箇条書きと文章を混ぜて書いてみてください。

たとえば、こんなふうに。

「今日は疲れた。やりたいことがたくさんあったのに。
・メールの返信
・資料作成
・買い物
でも、結局何もできなかった。なんでだろう。」

こんなふうに、自由に混ぜてみてください。

形式を統一する必要はありません。

頭の中にあるものを、出しやすい形で出す。

それが大切です。


実践4:「出す」と「整理する」を分けて体験してみる

まず、10分間、頭の中にあることをとにかく書き出してください。

形式も、内容も、気にしないでください。

10分経ったら、一度休憩してください。

そして、5分後に戻ってきて、書いたものを見直してください。

このとき、「整理するなら、どう整理するか」を考えてみてください。

でも、実際に整理する必要はありません。

「整理するなら、こうするかな」と考えるだけで十分です。


この体験を通じて、「出す」と「整理する」が別の作業であることを、体感できるかもしれません。


実践5:独り言をそのまま書いてみる

今、心の中でつぶやいている独り言を、そのまま書いてみてください。

「ああ、疲れた」
「何から手をつければいいんだろう」
「これ、本当に意味あるのかな」

こんなふうに、そのまま書いてみてください。

独り言を書くことは、頭の中を可視化する、とても有効な方法です。


これらの実践は、どれも「正解」があるわけではありません。

大切なのは、「やってみる」ことです。

そして、やってみて、「自分は何を感じたか」を確認することです。

それだけで、十分です。


⑦ つまずきやすいポイント

ここまで読んで、実践してみた方の中には、こんなふうに感じる方もいるかもしれません。

「やってみたけど、やっぱり整理してから書きたくなる」
「カオスな文章を書くのが、どうしても恥ずかしい」
「これで本当にいいのか、不安になる」

それは、つまずいているわけではありません。

ただ、まだ慣れていないだけです。

ここでは、よくあるつまずきポイントを整理しておきます。


つまずき1:「やっぱり整理してから書きたい」という気持ち

カオスな状態を出すことに挑戦してみても、「やっぱり整理してから書きたい」という気持ちが出てくることがあります。

それは、悪いことではありません。

長年の習慣は、すぐには変わりません。

「整理してから書く」という習慣が身についている人ほど、「カオスを出す」ことに抵抗を感じます。


もし「やっぱり整理してから書きたい」と感じたら、こう問いかけてみてください。

「今、整理してから書くと、どれくらい時間がかかりそうか?」

5分? 10分? 30分?

もしその時間が長すぎると感じたら、「まず出してから整理する」を試してみる価値があります。

でも、もし「5分くらいで整理できそう」と思うなら、整理してから書いてもいいのです。

大切なのは、「どちらが楽か」です。


つまずき2:「カオスな文章を見せるのが恥ずかしい」という感覚

カオスな文章をAIに送ることに、抵抗を感じることがあります。

「こんなめちゃくちゃな文章を見せるのは恥ずかしい」

でも、思い出してみてください。

AIは、あなたを評価しません。

AIは、ただ受け止めて、何かを返すだけです。


もし恥ずかしさを感じたら、こんなふうに考えてみてください。

「これは、人間に見せる文章ではない。自分の思考を整理するための、作業用の文章だ」

作業用の文章に、完璧さは必要ありません。


つまずき3:「これで本当にいいのか」という不安

カオスな文章を書いたあと、「これで本当にいいのか」と不安になることがあります。

「もっとちゃんと整理したほうがいいんじゃないか」
「こんな書き方で、意味があるんだろうか」

でも、思い出してみてください。

この講座の目的は、「うまく書けるようになること」ではありません。

「書くことへのハードルを下げること」です。


もし不安を感じたら、こう問いかけてみてください。

「今、頭の中は、書く前と比べてすっきりしているか?」

もし少しでもすっきりしているなら、それで十分です。

カオスを出すことの目的は、頭の中をすっきりさせることだからです。


途中でやめてもいい理由

この講座を読んで、実践してみて、「やっぱり自分には合わない」と感じることがあるかもしれません。

それは、悪いことではありません。

今は、その時期ではないのかもしれません。


「カオスをそのまま出す」という方法は、すべての人に合うわけではありません。

「整理してから書く」ほうが楽だと感じる人もいます。

それは、どちらが正しいというわけではなく、ただ「自分に合う方法」が違うだけです。


この講座は、いつでもここにあります。

また必要になったときに、戻ってきてください。

途中でやめることは、失敗ではありません。

「今はここまででいい」と決めることも、一つの選択です。


⑧ まとめ

ここまで、カオスな頭の中をそのまま出力する技術を整理してきました。

最後に、要点を静かに整理しておきます。


「整理してから書く」という順番を逆転させる

今まで「整理してから書く」と思っていたかもしれません。でも、その順番を逆にしてみる。「まず書く。そのあと整理する」。その順番にするだけで、書くことへのハードルは下がります。


カオスな状態を出すことを「許可する」

整理されていない状態を出すことは、恥ずかしいことではありません。むしろ、思考のデトックスの第一歩です。自分に許可を与えてあげてください。「カオスを出してもいい」と。


出力の形式は自由でいい

文章でも、箇条書きでも、単語の羅列でも、独り言でも、何でもいいのです。形式にこだわらず、頭の中を外に出すことが大切です。


AIは「カオスを受け止める存在」

AIは、あなたのカオスを拒否しません。評価しません。ただ、受け止めて、何かを返してくれます。だから、遠慮せずに投げかけてみてください。


「出す」と「整理する」を分ける

この2つは別の作業です。同時にやろうとすると、とても疲れます。まず出す。そのあと整理する。この順番を守ることで、それぞれの作業が楽になります。


この講座で整理した技術は、すぐに身につくものではありません。

何度も試して、何度も失敗して、少しずつ身についていくものです。

だから、焦る必要はありません。


今日はここまででいいのです。

また明日、必要になったときに、この技術を思い出してください。

AIは、いつでもあなたのカオスを受け止める準備ができています。


今日はこのへんで!ほなまた!

ありがとうございました。


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