(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑤)
声と表情は「ライブ配信の入口」に立つ“玄関ドア”
配信者は「話す内容」や「企画」に意識が向きがち。
しかし TikTok LIVE の視聴者が最初に見ているのは、
内容ではなく “表情と声” の組み合わせ。
視聴者は入室した瞬間に、
この5つを無意識にチェックする。
・怖くないか
・暗くないか
・話しやすそうか
・優しそうか
・居心地が良さそうか
つまり、声と表情は“配信の第一印象”。
ここが整っていれば、話す内容は後からいくらでも伸ばせる。
声と表情は「文章より前に伝わる情報」
ライブ配信は文字より“非言語情報”のほうが強い。
表情 → 安全かどうか
声 → 心が開いているかどうか
この2つの情報は、人の本能に直接届く。
表情は「危険か、安全か」を判断する材料
・笑顔
・柔らかい印象
・威圧感のない目
これだけで視聴者は安心する。
声は「心の状態」を伝える音
・落ち着き
・穏やかさ
・優しさ
・安定感
声の温度で視聴者は“この枠に居てもいい”と判断する。
最初の3秒は「表情7割 × 声3割」で決まる
渋沢学園のデータでは、
最初の3秒に視聴者が受け取る印象はこの割合。
- 表情 … 7割
- 声 … 3割
つまり、声よりもまず 表情が柔らかいかどうか が重要。
いきなりテンションを上げる必要はない。
柔らかい顔で画面を見るだけで“安心”が伝わる。
表情を整えるための「3つの基本姿勢」
表情を作る前に、まず姿勢から整える。
① 顔の角度を“軽く上向き”に
・目が明るく見える
・眉間が緩む
・自然な優しさが出る
② 肩の力を抜く
緊張は顔に出る。
肩から力を抜くと、表情が柔らかくなる。
③ 眉間・頬・口角をリラックス
表情は「作る」より「緩める」。
柔らかさほど人を安心させるものはない。
初見が残る表情=「柔らかい笑顔 × 開かれた目」
視聴者は“優しい人かどうか”を顔で判断する。
柔らかい表情とは:
- 口角が2mm上がっている
- 頬が固まっていない
- まばたきが自然
- 目が少し開いていて、暗さがない
逆に抜ける表情:
- 真顔
- 暗い目元
- 無表情でスマホを見続けている
- 眉間に力が入っている
表情ひとつで滞在率が変わる。
声の初期設定は「落ち着き 6:明るさ 4」が最強
TikTokでは、テンションが高すぎると“圧”が出る。
逆に低すぎると“暗い枠”と感じられる。
最適解はこの比率。
落ち着き 6:明るさ 4
これを作るポイントは3つ。
① 声の高さは普段より“半音だけ上”
無理に高くしない。
ほんの少しだけ明るくする。
② 話す速さは“普段の8割”
早口は離脱の原因。
ゆっくり話すと視聴者は安心する。
③ 最初の一言は“やさしい言葉”
おすすめの入口フレーズ:
今ちょうど始めたところだよ。
のんびり見ていってね。
今日もゆっくりやっていきます。
圧がなく、心が安心する。
声の印象を左右するのは「マイクとの距離」
最適距離は 20〜30cm。
・近すぎ → 息が入る/圧を感じる
・遠すぎ → 声が細く聞こえる
この距離にすると、声が“優しく・落ち着いて”聞こえる。
視聴維持率が上がる声の特徴
TikTokで伸びている配信者は
共通して“声の温度”が整っている。
特徴①:安心感がある
・声が揺れない
・落ち着いている
・聞きやすいスピード
特徴②:世界観が伝わる
癒し
元気
知性
親しみ
声には必ず“温度”があり、その温度が世界観になる。
特徴③:コメントしやすい空気
声が優しいと、視聴者はコメントしやすい。
コメントがつくと、枠の空気が温まる。
空気が温まると滞在率が上がる。
初見が残る「最初の30秒テンプレ」
渋沢学園で採用している“入口の必勝パターン”。
0〜10秒
柔らかい表情だけを見せる
→ 無言でもOK
→ 目の奥が明るいことが重要
10〜20秒
落ち着いた声で短く一言
今始めたところだよ。
ゆっくり見ていってね。
20〜30秒
明るさを少し足す
今日はのんびり話していくね。
気軽にコメントしてね。
この流れは初見の滞在率を最大化する。
声 × 表情 × ライト × 背景 × カメラ角度
これが揃うと“入口が完成する”
初級①〜⑤は全部つながっている。
- 明るい顔
- 上からの角度
- 整った背景
- 落ち着いた声
- 柔らかい表情
この5つが揃った瞬間、
視聴者は“安心”を感じて残ってくれる。
入室直後の離脱率が下がり、
視聴維持率が一気に伸びる。
初心者がやりがちなNG行動(声・表情)
絶対に避けたいのは以下。
✗ 無表情で画面を見る
→ 初見は「怖い」と感じる。
✗ テンションMAXで叫ぶ
→ 圧が強すぎて離脱される。
✗ ぼそぼそ喋る
→ 暗い印象になり、魅力が伝わらない。
✗ 感情の起伏が激しい
→ 視聴者が落ち着かない。
✗ 早口で説明し始める
→ 理解できず、疲れて抜ける。
声と表情は
“視聴者の心を守る技術”。
声と表情は“3ヶ所だけ整えれば別人”になる
渋沢学園では、初心者にはまず次の3つを教えている。
① 顔の角度を上げる
自然に優しい表情になる。
② 背筋を伸ばす
声が安定し、明るさが出る。
③ 口角を軽く上げる
柔らかさが一瞬で生まれる。
この3つは即効果が出る。
渋沢学園式:声と表情の“黄金テンプレ”
【表情の基本】
・目の奥を明るく
・口角2mmアップ
・眉間の力を抜く
・無理な笑顔はしない
【声の基本】
・落ち着きベース
・普段より半音アップ
・スピード8割
・最初の一言は優しく
【入口のセリフ(最強版)】
今日もちょっとゆるく始めてます。
今いてくれてる人、ありがとう。
気軽に見ていってね。
これひとつで“安心の入口”が作れる。
A壱から、最後にひとこと。
声と表情ってね、
自分を盛るための技術じゃなくて、
“相手の心を守る優しさ”なんよ。
優しい声、柔らかい表情は、
それだけで配信の空気を穏やかにする。
今日から、あなたの入口がもっと温かくなるはず。