(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑥)
コメントが少ない時ほど「話し方の技術」が光る
ライブ配信をしていると、
必ずぶつかる壁がある。
「コメントが来ない…」
「何を話せばいいかわからない…」
「沈黙が怖い…」
この瞬間、多くの配信者が焦ってしまう。
だが、実は コメントが少ない時間こそ、配信の実力が伸びる時間。
なぜなら……
・視聴者は“話していないあなた”で評価する
・空気の作り方が上手い人は固定がつきやすい
・コメントが少ない=“改善ポイントがくっきり見える”状態
コメントが多い枠より、
コメントが少ない枠のほうが“技術”が磨かれる。
そしてその技術は、
上級になってもずっと役に立つ。
だからこの記事は
“コメントが少ない時の戦い方の教科書”として書いていく。
コメントが少ない=ダメな配信ではない
まず誤解を解く。
コメントが少ない=人気がない
これは間違い。
コメントは “環境と時間帯” に大きく左右される。
・視聴者が出勤中
・夜は疲れてROM勢が多い
・初見が多くてコメントしづらい
・あなたの空気が静かだから定着している
だからコメント数は
“配信者の価値”を測る指標ではない。
ここから大事なのは、
コメントが少なくても成立する話し方 を持つこと。
それが、ライブ配信の本当の武器になる。
コメントが少ない20〜40秒間に起きていること
視聴者はコメントしていない時、
沈黙しているのではない。
実際は──
聞いている
観察している
安心できるかを見極めている
コメントするか迷っている
この“迷い”の時間があるから、
あなたの話し方次第で流れが決まる。
つまり、
コメントが少ない時は“勝負どころ”。
コメントが少ない時の正解は「丁寧に、ゆっくり話す」
多くの初心者がやりがちなNGはこれ。
・焦ってしゃべりすぎる
・テンションを一気に上げる
・急に「コメントして!」と言ってしまう
・沈黙を恐れて声が速くなる
これらは逆効果で、
視聴者は「落ち着かない枠だ」と感じて抜ける。
正解は真逆。
ゆっくり
丁寧に
柔らかく
落ち着いて話す
コメントがなくても
“聞いていて心地いい人”が最強。
その技術を詳しく解説していく。
コメントが少ない時の基本姿勢「独り言でいい」
コメントが来ない時は、
“独り言のように話す”ことが正解。
これには理由がある。
▼ 独り言は「圧」がゼロ
視聴者は
“話さなきゃいけない空気”
を嫌う。
だから独り言のような柔らかさは
視聴者に安心を与える。
▼ 視聴者が“入りやすいタイミング”を作る
独り言は
コメントを“無理に誘導しない空気”を作る。
結果的に
初見がコメントしやすくなる。
▼ 声が落ち着く
独り言モードに切り替えると
喋りが自然になり、
声の温度が柔らかくなる。
コメントゼロでも“気まずさが出ない枠”が作れる。
コメントが少ない時に話すべき内容は「観察と言語化」
渋沢学園では、
コメントが少ない時に話す内容を
次の3つに絞っている。
① 今の状況を言語化する
状況説明は視聴者に安心を与える。
今ゆっくり喋ってます
ちょうど落ち着いたタイミングですね
準備しながら話してます
視聴者は “何をしている枠か” が分かると安心する。
② 配信のテーマを優しく広げる
テーマはなんでもいい。
今日はちょっと眠いんだけど
この時間の空気っていいよね
最近こういうことがあってさ
話題の大小は関係ない。
“柔らかい温度”が視聴者を繋ぎとめる。
③ 自分のペースを言葉にする
のんびり時間ですね
今日はゆっくり喋ろうかな
なんか落ち着くね、この感じ
視聴者は“空気に参加”している感覚を持つ。
コメントが少ない時は「投げかけずに“置く質問”を使う」
コメントが少ない時に
やりがちなNGはこれ。
コメントして!
返事して!
誰かいますか?
これは視聴者に大きなプレッシャーを与える。
代わりに使うのは “置く質問”。
▼ “置く質問”の例
コメントしてもしなくても成立する質問。
最近みんなは何時に寝てるんだろうね
今日はどんな1日だったんだろ?
ここ最近寒いよね
答えなくてもOKな質問=プレッシャーがゼロ。
視聴者が
「コメントしやすい時だけコメントすればいい」
と思える空気がベスト。
▼ 投げかけ(NG)と置く質問(OK)の違い
投げかけ →「あなたが答えないと会話が止まる」
置く質問 →「答えてもいいし、聞くだけでもいい」
ライブ配信では、
後者が圧倒的に強い。
コメントが少ない時の“声の温度”は「柔らかさ:落ち着き=7:3」
コメントが少ない時間は
視聴者の心が静かになっている時間。
だから声は
柔らかさを多めにするほうが滞在率が伸びる。
喋り方のポイント:
・声を張らない
・大きく息を吸わない
・テンションを一気に上げない
・一定のリズムで話す
・ゆっくり話して大丈夫
この喋り方は
ROM勢(見る専門)との相性が非常に良い。
コメントが少ない時に「絶対にやってはいけない」5つの行動
初心者が最もやってしまいがちなNGを整理する。
✗ ①「コメントして!」
心理的圧力が生まれ、初見が抜ける。
✗ ② 急にテンションを上げる
“空気の温度差”で視聴者が疲れる。
✗ ③ 焦って早口になる
落ち着きが消えて視聴者が不安になる。
✗ ④ スマホをずっと見る
“待っている感”が伝わり、視聴者が気まずくなる。
✗ ⑤ ため息・疲れた表現を頻発
体調は隠さなくていいが、
「見る側が不安になる表現」は避けたい。
コメントが少ない時こそ
配信者の“優しさ”が一番伝わる。
コメントが少ない時の“空気づくりルール3”
渋沢学園が初心者に必ず教える
“少ないコメントでも成立する空気作り”。
①「沈黙=悪」ではないと知る
沈黙は“落ち着いた部屋の空気”と同じ。
安心感のある枠は沈黙時間も心地いい。
② つなぐ話は短く、丁寧に
長く喋りすぎない。
③ 視聴者を急かさない
コメントは“任意でいい”空気が最強。
コメントが少ない時に実際に使えるテンプレート集
そのまま言ってOKのテンプレだけを厳選する。
▼ 状況説明テンプレ
今ちょっとゆっくり喋ってます。
落ち着いた時間ですね、この感じ好き。
ちょうどひと息ついてるところです。
▼ 空気を広げるテンプレ
今日はなんか静かな空気やね。
こういう枠も好きなんよ、落ち着く。
今いる人が心地良ければそれでいいよ。
▼ 置く質問テンプレ
最近どんなことあったんやろ、みんな。
今日寒かった?
この時間ってみんなどう過ごしてるのかな。
▼ コメントしやすい空気を作るテンプレ
返事いらんけど、なんか話したくなった時にコメントしてね。
聞いてくれるだけで十分嬉しいから。
この4種類だけ覚えておけば
どんな沈黙でも“優しい空気”に変えられる。
コメントが少ない時に強い人は“固定がつきやすい”
コメントが多い時は誰でも盛り上げられる。
実力が出るのは“静かな時”。
静かな場面で
・安心
・落ち着き
・優しさ
・話しやすさ
を出せる人は、
視聴者から “信頼” が生まれる。
この信頼こそが、
固定リスナー・ギフター・ファンを生む。
だからコメントが少ない時間は
配信者として“伸びる瞬間”。
コメントが少ない時にも強い話し方=「空気を守る話し方」
空気が乱れない
視聴者が安心できる
沈黙が怖くない
落ち着きを保てる
独り言で成立する
これは技術であり、
“優しさの使い方”。
コメントが少ない時のあなたは
視聴者にとって“安全な場所そのもの”になる。
A壱から、最後にひとこと。
コメントが少ない時間ってね、
配信者が一番“素の温度”でいられる時間なんよ。
この時間を大切にした人は、
必ず伸びる。
焦らんでいい。
沈黙は失敗じゃなくて、
あなたの優しさが届くチャンスやから。