初級

⑧ 【初級】いいね依頼の言い方|自然に空気を温める

(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑧)

「いいね依頼」はテクニックではなく“空気作り”の一部

ライブ配信を始めると必ず悩むのが、

いいね、どうやってお願いすればいい?
しつこくならない?
圧にならない?

という問題。

実は、いいね依頼は
“押されるための言い方”ではなく、
“空気を温めるための言葉”
として扱うのが正解。

いいねの数は、
配信者の価値でも人気でもなくて、
“その枠の空気の温度”を映すだけの数字。

だから、この記事では
「押される言い方」ではなく、
視聴者が気持ちよく指を動かしたくなる言葉と空気
一つずつ丁寧に設計していく。


視聴者が「いいね」を押す理由は“感情”だけ

いいねは
“行動”ではなく “感情の反応”

視聴者がいいねを押す時、
スマホの前でこう思っている。

・この枠、気持ちいいな
・この人の空気、落ち着くわ
・応援したいな
・なんとなくポチッとしたい

この“なんとなく”こそが本質。
強制されて押すものではない。

だから、
いいね依頼は空気を壊さないことが最優先。


いいね依頼の正解は「軽さ × 優しさ × 無条件」

渋沢学園の基本ルールはこれ。

いいね依頼は「軽く」「優しく」「無条件」で言う。

無条件とは、
「押してもらえなくても成立する言い方」
のこと。

押してくれなくていい前提の言い方が、
逆に押したくなる空気をつくる。

例:

気が向いたらポチっとしといてね。

押さなかったからと言って
気まずくならない言い方が正しい。


視聴者が嫌うNGいいね依頼

まず避けるべき言い方を整理する。


✗ ①「いいねお願いします!!」

→ 圧が強すぎる
→ 視聴者が義務感を感じる


✗ ②「いいねしないと上がらないから!」

→ 視聴者は責任を負いたくない
→ 罪悪感を生む言い方は絶対NG


✗ ③「誰も押してくれない…」

→ 自虐は見ている側を疲れさせる


✗ ④ イライラしたトーン

→ 一発で視聴者が離脱


✗ ⑤ テンションMAXで叫ぶ

→ 初見が萎縮する
→ バトルではOKな場面があるが、普段の配信では避ける


これらは数字は伸びても“心が離れる”危険な言い方。

いいね依頼の唯一の目的は
空気を温めること。


視聴者が押しやすくなるのは「優しい置き言葉」

いいね依頼の極意は「置き言葉」。

これは視聴者に“選択権”を残した言い方。


▼ 置き言葉とは?

押してもいいし、押さなくても大丈夫。
気楽にどうぞ。

という空気で、
返事も行動も求めない優しい言葉。

視聴者は義務感がなくなると、
“自然と押したくなる”。

これが感情の働き。


初心者でも使える「最も優しい」いいね依頼テンプレ

渋沢学園では、
まず以下のテンプレから覚えるのを推奨している。


▼ テンプレ①(安全度MAX)

気が向いた時に、画面ポチっとしてくれたら嬉しいです。
ゆっくり見ててね。

▼ テンプレ②(柔らかい空気)

あ、そういえば。  
気楽にポチッとだけしてもらえたら嬉しいよ。
押さなくても全然大丈夫。

▼ テンプレ③(初見に優しい)

見てるだけで十分やからね。  
気が向いた時だけでいいので、  
よかったら画面タップしていってください。

▼ テンプレ④(静かな枠に合う)

今ちょっと落ち着いた時間やね。  
気も向いたら、軽くタップだけしていってね。

どれも
“強制感ゼロ”
“圧ゼロ”
“優しさ100%”
で設計されている。


いいね依頼はタイミングが9割

言い方も大事だけど、
一番大切なのはタイミング。

いいね依頼を言うタイミングは
空気が落ち着いたタイミング
だけにする。

理由:

・空気が温まっていない時に言うと重い
・初見がまだ状況を理解していない
・視聴者が急かされたように感じる

いいね依頼が“効くタイミング”はココ。


◆ タイミング①

視聴者が増えた時

あ、ちょっと増えたね。  
気楽にポチっとしといてね。

◆ タイミング②

話が一区切りついた時

よし、この話終わったな〜  
気が向いたらタップしていってね。

◆ タイミング③

静かな空気になった時

落ち着くね、この時間。  
気楽に軽くタップだけしてくれたら嬉しいよ。

◆ タイミング④

バトルの待ち時間

今ちょっと待ってる間に、  
気が向いたらポチっとだけしといてね。

適切なタイミングで言うと、
いいねが自然に伸びる。


初見がいる時の“いいね依頼の言い方”は特に繊細

初見はまだ配信者を知らない。
だから圧の強いお願いは絶対にNG。

初見がいる時は、
優しさの割合を増やす


▼ 初見がいる時の最強テンプレ

初めましての人も、ゆっくり見ててね。
無理なく、気が向いた時だけでいいので、
軽くタップしてくれたら嬉しいです。

初見は
「この枠、安全だな」と感じると、
後から押してくれる。


“いいねを押したくなる空気”は話す内容で決まる

いいね依頼は言い方ではなく、
その前の“空気作り”が全て。

視聴者が押したくなる時は3つ。


① 心が軽くなった時

共感する話
落ち着く話
生活に寄り添う話


② 配信者の声が優しい時

声の温度は
視聴者の指を直接動かす。


③ 安心できる空気が流れている時

怖くない
明るすぎない
急かされない

この“安心”こそが
いいね→コメント→滞在率
すべてを連鎖で伸ばすエネルギー。


いいね依頼の理想は「5分に一度くらいの軽さ」

頻度の目安は:

5〜7分に1回くらい。

多すぎると重くなる。
少なすぎると伸びない。

ただし、
空気が整っていれば3分に1回でもOK。
空気が冷たい状態なら10分に1回で十分。

頻度ではなく“空気”で調整する。


バトル時のいいね依頼は“戦い方”が違う

普段は優しい依頼。
バトル時は“煽りではなく熱量”を使う。

バトル中は、
枠全体の空気が高まっているので
少しだけ“お願い要素”を入れても成立する。


▼ バトル用テンプレ

今のうちにタップ貯めといてね!
みんなのタップが空気作るから!

これは圧ではなく“参加感”。
視聴者の心に火をつける言い方。

ただし、
初心者はバトル時も優しめでOK。


視聴者が自然に押したくなる言葉の「語尾」

語尾を柔らかくすると
視聴者の心理負担が下がる。

おすすめの語尾:

・〜ね
・〜よ
・〜やで
・〜やん
・〜かな
・〜やと思う

例:

押してくれたら嬉しいよ。
気が向いた時でええからね。

語尾だけで“優しさの温度”が変わる。


いいね依頼を言う前に整えるべきは「表情」

言葉より表情のほうが影響力が強い。

優しい表情
柔らかい目
口角が2mm上がっている
焦っていない顔
落ち着いた呼吸

この状態で言うと、
同じ言葉でも視聴者は“優しさ”として受け取る。


NGだけどやりがち:いいね依頼の“焦りの表情”

以下の表情でいいね依頼は言わない。

・眉間にシワ
・暗い目
・疲れた顔
・焦り
・険しい表情

視聴者は表情を一瞬で読み取る。


いいね依頼は「視聴者を参加させる入口」になる

いいね依頼が上手い人は、
コメントも増え、
滞在率も伸び、
固定もつきやすくなる。

つまり、いいね依頼は

・空気を温める
・参加感を作る
・視聴者の心を動かす
・枠のチーム感を作る

ための入り口。

押す行動そのものが
視聴者と配信者をつなぐ“最初の関わり”になる。


渋沢学園式:いいね依頼の“最強50秒ルーティン”


◆ 0〜10秒

柔らかい表情
落ち着いた目


◆ 10〜20秒

状況説明

今ちょっと落ち着いて話してます。

◆ 20〜30秒

空気の温度を上げる

この時間、なんか落ち着くよね。

◆ 30〜50秒

いいね依頼(最優バージョン)

気が向いた時だけで大丈夫なので…
軽く画面タップしていってくださいね。

押してもらえても嬉しいし、
押されなくても成立する。

空気が壊れない最強の流れ。


A壱から、最後にひとこと。

いいねってね、
“押させるもの”じゃないんよ。

“押したくなる空気”を作った人が勝つ。

優しさがある枠は、
勝手に押される。

あなたの言葉と温度で、
空気はどこまでも変えられるよ。