(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑨)
タイトルは「配信の入り口」ではなく“看板の空気”になる
ライブ配信のタイトルは、
文章というより 感情に触れる看板。
視聴者はタイトルを読んでから
内容を判断するのではなく、
タイトルが醸し出す“空気”で入室を決める。
だからタイトルは
事実を説明するものではなく、
“入っていい空気”を作るもの。
文字数が短くてもいい。
内容が曖昧でもいい。
むしろ曖昧なほうが入りやすいことさえある。
この記事は、
タイトルが苦手な人でも
“入りやすさ × 空気の温度 × 親しみやすさ”
を自然に作れるように、
基礎から丁寧に解説していく。
人が配信タイトルを見るときの「3つの心理」
視聴者は
タイトルを読むと同時に、
心の中でこの3つの判断をしている。
① “安全そうか”
怖そう・攻撃的・不穏
この空気を感じた瞬間、人は入らない。
② “自分に関係あるか”
内容の専門性ではなく、
空気が「自分の生活圏と似ているかどうか」を見ている。
③ “疲れずに見られそうか”
タイトルが重かったり、強すぎると
入った後の視聴がしんどそうに感じる。
つまり、
タイトルとは 心理設計。
入りたくなるかどうかは、
あなたが書いた“説明”ではなく
視聴者が感じる“空気”で決まる。
タイトルは「明確 × ゆるい × 安心」の3条件で決まる
渋沢学園のタイトル設計は
以下の3つを必ず満たす。
◆ ① 明確(何をしている枠かがぼんやりわかる)
例:
・のんびり雑談
・ゆっくり話すだけ
・夜のまったり枠
内容が具体的でなくていい。
空気が読み取れれば十分。
◆ ② ゆるい(入りやすい)
“優しい” “圧がない” “気楽” がキーワード。
強い言葉は初見に刺さらない。
◆ ③ 安心(怖くない)
視聴者は「安心」を最優先で選ぶ。
タイトルが柔らかいと、
入室前から不安が和らぐ。
この3つを満たしたタイトルは、
視聴者にとって“入りやすい玄関”になる。
初見が一番入りやすいタイトルは「日常 × ゆるさ」
視聴者が最も安心するのは、
“日常の延長線にあるタイトル”。
身構えなくても読める言葉が最強。
▼ 例
ゆっくり喋ってるだけ
夜ののんびり雑談
今日はちょっと眠いけど話してる
静かめにしゃべってます
一緒にだらっとする時間
これらはどれも、
温度が柔らかく、
圧がなく、
“入っても平和な空気”が伝わる。
タイトルに入れるべきワードは「温度のキーワード」
温度とは、
読んだ瞬間に伝わる雰囲気のこと。
渋沢学園では、
タイトルに次のどれかを入れると
入りやすさが跳ね上がると考えている。
▼ 温度キーワード
・ゆっくり
・のんびり
・まったり
・深夜
・落ち着く
・静かめ
・軽く
・喋ってるだけ
・雑談
・話してる
これらは、
“あなたのペースで大丈夫ですよ”
というメッセージを含んでいる。
タイトルは説明より“温度”。
逆に初見が避けるNGワード(初心者ほど言いがち)
✗ ①「お願い」「助けて」
→ 義務感が発動して入らない
✗ ②「コメントして」
→ 初見にとって圧が強い
✗ ③「暇な人来て」
→ 失礼に映る
✗ ④「初心者です」
→ 安心より不安が大きい
(実は伸びない)
✗ ⑤「バトルします!」(通常枠で)
→ 戦いを見る心の準備が必要
→ 初見は避けがち
NGワードは意図せず“重さ”を発生させる。
タイトルは軽く、柔らかく、優しく。
タイトルの文字数は「10〜20文字」が最強
長くても読まれない。
短すぎても空気が伝わらない。
最強は 10〜20文字。
目安:
夜ののんびり雑談
ゆっくり喋ってるよ
静かに話してます
深夜のまったり枠
この短さが“読む負担ゼロ”で入室しやすい。
視聴者が入室しやすいタイトルジャンル6選
渋沢学園では
タイトルを6ジャンルに分類している。
①【空気ジャンル】最も入りやすい
のんびり話してます
ゆっくり雑談してるよ
静かに喋ってる枠
空気の温度がダイレクトに伝わる。
②【時間帯ジャンル】夜・深夜は特に強い
深夜のまったり枠
夜ゆっくり喋るだけ
寝る前の静かな雑談
人は時間帯で気分が変わる。
③【気分ジャンル】共感を生む
今日はちょっと眠いけど話してる
なんか落ち着きたい夜
気持ちの整理しながら話してる
視聴者の生活とリンクする。
④【作業ジャンル】ROM勢が入りやすい
作業しながら喋ってるよ
ゆっくり作業配信
静かめの作業枠
ROM勢(見てるだけの人)と相性が良い。
⑤【癒しジャンル】夜帯に強い
落ち着く声で喋ってるよ
ゆっくりしていってね
今日の疲れほぐしていこ
心理的ハードルが最も低い。
⑥【正直ジャンル】本音に刺さる
人と喋りたい日
寂しいから喋ってる夜
元気ないけど話してるよ
“弱さ”は上級者向きだが刺さる。
タイトルに「余白」を残すと視聴者が入ってくる
タイトルが100%情報を伝える必要はない。
むしろ
余白があるほど“入りやすい空気”になる。
▼ 余白があるタイトル
のんびり話してます
今日はゆっくり
夜のまったり枠
「具体的に何をする枠?」
→ 入ってから理解できる
この“ゆるさ”が安心を作る。
タイトルは「配信者の温度」を映す鏡
伸びている配信者のタイトルは
ほぼ例外なく“温度”が優しい。
逆に伸びない配信者は
タイトルに“圧”が混ざっている。
伸びるタイトルの温度
・柔らかい
・穏やか
・入りやすい
・優しい
・静かめ
・無理ない
伸びないタイトルの温度
・強い
・必死
・自虐
・攻撃的
・重たい
・助けを求めている
タイトル一本で枠の印象が変わる。
渋沢学園式:今日から使える“入りやすいタイトル”50選
ここからは
実際に使ってもらってOKなタイトルを置いていく。
◆ 【空気系】
のんびり喋ってます
ゆっくり雑談してるよ
静かな夜の雑談
落ち着いて話すだけ
深夜のまったり枠
◆ 【時間帯系】
夜のゆるい雑談
深夜にゆっくり
寝る前に話してるだけ
夕方のまったり枠
◆ 【気分系】
今日はゆっくり話したい気分
なんか落ち着く夜やね
眠いけど喋りたい日
◆ 【生活系】
作業しながら話してます
今ちょっと休憩中
準備しながら喋ってるよ
◆ 【癒し系】
落ち着く声でしゃべってるよ
疲れた人へ、ゆっくりどうぞ
静かに話す夜
◆ 【正直系】
少し寂しい夜、話してるだけ
元気ないけど来てくれて嬉しい
今日はゆっくりしたい
どれも“入りやすさ”に特化して作ってある。
タイトルは「初見に向けて書く」と成功する
常連に向けて書くのではなく
いつも初見に向けて書く。
常連には関係なくても、
初見には関係ある。
常連はタイトルが何でも入る。
初見はタイトルがすべて。
この思考に切り替えるだけで
滞在率が安定する。
最強のタイトルは「空気 × 温度 × 生活感」
まとめると、
最強タイトルは以下の3つを含む。
① 空気
(のんびり/静か/ゆっくり)
② 温度
(優しい/落ち着く/柔らかい)
③ 生活感
(夜/深夜/今喋ってる)
この3つを混ぜ合わせると
どんな配信者でも“伸びる入口”が作れる。
A壱から、最後にひとこと。
タイトルってね、
文章じゃなくて“空気で書く”んよ。
誰でも入れる優しい空気を
タイトルの一行に乗せられた時、
初見は自然と集まってくる。
あなたの枠の空気は、
そのタイトル1行から育っていくからね。