中級

① 【中級】視聴維持率を上げる話の組み立て

(渋沢学園 LIVE教室|中級①)

視聴維持率は「話す内容」より“話の流れ”で決まる

視聴維持率を上げたい──
そう思った時に多くの配信者が
「何を話せばいい?」
と悩む。

でも本質はそこじゃない。

視聴維持率とは
“話の内容”より、“話の組み立て方”で決まるもの。

同じ話でも、

・流れが整っている人→ずっと聞ける
・流れが乱れている人→疲れて抜ける

という現象が起こる。

視聴者は内容だけを聞いていない。
話す“リズム”と“温度”で枠の心地よさを判断している。

この記事は、今日から配信が別物になる
A壱式「話の組み立て理論」 をまるごと開放する。


視聴者は「話の結論」ではなく“話の安心感”を求めている

ライブ配信はYouTubeと違う。

YouTube:
→ 結論・情報・編集

TikTok LIVE:
→ 空気・温度・話の流れ

つまり視聴者が求めているのは
“内容”ではなく、聞き続けられる“安心した流れ”

その流れが崩れると、
どれだけ良い話でも離脱される。

だから必要なのは、
「話のテーマ」より
話の空気を保つ技術


視聴維持率は「話の温度変化」で決まる

視聴者が抜ける時は、
話の途中で“温度差”を感じた瞬間。

温度差とは:

・急にテンションが変わる
・急に空気が重くなる
・話が飛ぶ
・話が長引きすぎる
・急に深刻になりすぎる
・詰め込みすぎる

視聴維持率を上げたいなら
温度差を作らない話し方 を覚えることが第一歩。


視聴維持率を上げる話の構成は「ゆるく始まり、ゆるく戻る」

渋沢学園式では
話の基本構造を U字型 で考える。

(入口)ゆるく始まる  
 ↓  
(中盤)少し深める  
 ↓  
(終盤)またゆるく戻る  

視聴者は
この“ゆる→少し深い→ゆる”の流れだと
心が緊張しない。

U字の反対である「急下降・急上昇」は、
視聴者の心に負担がかかり、離脱につながる。


テーマではなく“温度”から入るのが維持率の基本

多くの初心者は
テーマから喋り始めようとする。

これは失敗しやすい。

正解は
温度から入る → ゆるい話題 → 少し深める

例:

今日はなんか落ち着くね。
この時間、好きなんよ。
そういえば最近こんなことがあってさ…

温度が先、話題が後。


中級者以上が使う「話の導入テンプレ」

導入(入口の20秒〜1分)は、
視聴者が“この枠にいても大丈夫”と思うための時間。

使える導入テンプレを置くね。


▼ 導入①(最も安全)

なんか今日落ち着くわ、この空気。
今ちょっとゆるめに話していってる。

▼ 導入②(夜の枠向け)

この時間って、気持ちゆるくなるよね。
ゆっくり喋っていこうかな。

▼ 導入③(初見が多い時)

無理ない感じで、落ち着いて話してます。
ゆっくり見ていってね。

導入だけで空気の8割が決まる。


話の本編は「1テーマ=3〜5分」が最適

視聴者が耐えられる話の長さは
実は 3〜5分 程度。

理由:

・短い話には「集中」が起こる
・長すぎる話には「疲労」が溜まる

視聴維持率を上げたいなら
長い話をやめて、短い話を積み重ねる。

例:
3分×10話 → 30分配信が自然に作れる。


中級者の話し方は“脱線を恐れない”

視聴者は
ピシッと整った話より
“脱線を含めた自然な流れ”を好む。

脱線とは、
その場の流れで生まれる小話。

…あ、そういえばさ。

これがあると
空気が柔らかくなり、
視聴維持率が伸びる。

脱線は“人間味”を作る。


維持率を上げる「置き質問」は中盤で使う

置き質問とは
返事がなくても成立する質問。

返事を求める質問は
視聴者に負担がかかる。

置き質問の例:

最近どうしてるんやろ、みんな。
今日はどんな1日やった?
寒くなってきたよねぇ。

中盤(10〜20分)の置き質問は
視聴者の心を“軽く参加モード”にする。


維持率を下げるNG話法

中級になるほど、
避けるべき地雷が見えてくる。


✗ ① 話が急に深刻

→ 空気が重くなり初見が抜ける


✗ ② まとまりのない話を延々と続ける

→ 聴く側の負担が大きい


✗ ③ 内輪ノリ

→ 新規が離脱する最大の原因


✗ ④ 自虐・不安・愚痴を連発

→ 初見は耐えられない


✗ ⑤ 気持ちの急降下・急上昇

→ 温度差がストレスになる


視聴維持率は
“地雷を踏まないこと”でも守れる。


維持率を上げるのは「話の温度」より“語尾の優しさ”

語尾は
視聴者の心理を一瞬で変える。

優しい語尾:

・〜ね
・〜よ
・〜かな
・〜やと思う
・〜やね

語尾を柔らかくすると
視聴者が安心する。

不安を与える語尾:

・断言しすぎる
・攻撃的
・冷たい
・語尾が硬い

語尾は温度。


視聴維持率を上げる「話の深め方」

深める時は
“話そのもの”を深めるのではなく
気持ち側を深める。

例:

最近こういうことがあってさ、
その時に思ったのがね…

事実ではなく、感情が深まると
視聴者は共感しやすくなる。

共感は維持率の源。


視聴者が抜けない時間帯を作る“安心の合図”

話の途中で
この一言を挟むと離脱率が下がる。

ゆっくり聞いてくれててありがとうね。
無理なく見ててくれたら嬉しい。

視聴者は「この枠は安全だ」と感じる。

安心の合図を、
30分配信の中で2~3回入れると効果が出る。


維持率MAXの流れを作る“話の間”

間は沈黙ではなく
視聴者の“呼吸のための空白”。

間があると、

・落ち着く
・疲れない
・安心する
・頭が整理される

間がない話し方は
視聴者を疲れさせる。

間=優しさ。


30分配信における「話の組み立て」実例(保存版)

これは実際にA壱が
最も安定していた流れの構造。


◆ 導入(0〜3分)

なんか今日落ち着くね。
今ゆっくり話してます。

◆ 前半(3〜10分)

・ゆるい生活話
・空気の安定
・軽い置き質問

今日寒くなかった?

◆ 中盤(10〜20分)

・今日の主テーマ
・脱線OK
・視聴者への“軽い共感”


◆ 後半(20〜27分)

・落ち着く空気
・感謝
・ゆっくり喋る


◆ 締め(27〜30分)

今日も来てくれてありがとうね。
またゆっくり話そ。

この流れは
視聴維持率を自然に上げる“最強テンプレ”。


視聴維持率を上げられる人の特徴

・話の流れを意識している
・急に空気を変えない
・視聴者の心理速度を感じている
・語尾が柔らかい
・表情が優しい
・感情ではなく“温度”を扱える
・短い話を積み重ねている

視聴維持率は
“話す能力”ではなく
空気を整える能力 で決まる。


A壱から、最後にひとこと。

視聴維持率って、
数字の話じゃないんよ。

“離れたくならない空気”を作れるかどうか。

今日のあなたの配信に、
その空気がひとつでも生まれたら、
確実に次のステップに進んでる。