(渋沢学園 LIVE教室|中級科目④)
30〜60分配信は「勢い」ではなく“構造”で安定させる
30分なら“気合い”で走り切れる。
ただ60分になると急にブレる。
・途中で空気が止まる
・コメントが消える
・テンションが変わる
・集中が切れる
・配信者自身が疲れる
・視聴者もゆらぐ
つまり、
30〜60分配信は配信者の実力が最も出るステージ。
だが安心してほしい。
60分配信は“才能ではなく構造”で安定する。
気合いもテンションもいらない。
必要なのは
「時間の設計図 × 空気の運び方 × 視聴者心理の流れ」
この記事では、
渋沢学園が中級で教えている
“60分配信の完全設計”を公開する。
この構造を使うと、
どの時間帯でも配信の波が乱れない。
60分配信は「4つのゾーン」で組み立てると崩れない
渋沢学園では
配信を“感情の地図”で設計している。
60分配信は、次の4つで構成するのが最も安定する。
◆ ① 入口ゾーン(0〜10分)
視聴者の“安心”をつくる時間。
◆ ② 流れゾーン(10〜30分)
波(コメント・温度)を育てる時間。
◆ ③ 深まりゾーン(30〜50分)
最も視聴維持率が伸びる時間。
◆ ④ 締めゾーン(50〜60分)
滞在理由と余韻を残す時間。
配信者の役割は
ゾーンごとに空気の速度を変えること。
これが60分配信に必要な“技術の土台”。
①【入口ゾーン 0〜10分】60分配信の成功がここで決まる
入口は「挨拶」「話題」「テンション」ではなく
“心の準備”。
視聴者は入室直後、
あなたの言葉より“空気”を見ている。
ここで必要なのは3つ。
▼ 落ち着いた声
急にテンションを上げない。
入口はゆっくりで十分。
▼ 柔らかい目線
視線の圧を抜く。
画面に優しく触れるように見る。
▼ 言葉は短く
入口10分は語彙より“温度”。
ゆっくり見ていってね。
今日も落ち着いて喋るね。
入口10分の目的は
視聴者に「ここは安心していい場所」と伝えること。
これが60分配信の根本。
入口でやりがちなNG(60分配信の失敗パターン)
✗ テンションを上げてしまう
→ 長時間保てない。中盤で空気が崩れる。
✗ 最初に話しすぎる
→ 視聴者が疲れる
→ 聞く準備ができていない
✗ コメントが少ないと弱る
→ 視聴者が不安になる
→ 滞在理由がなくなる
入口ゾーンの鉄則は
「落ち着く → 馴染む → 安心」。
②【流れゾーン 10〜30分】配信の“波”を作る核となる時間
ここからが本編。
視聴者の心理は
「安心した → 少し参加したい」へ移る。
波を作る方法は3つだけ。
① 置く質問
返事しなくても成り立つ質問。
今日どんな1日やった?
なんか眠気くるよな、この時間。
視聴者が“答えを考える”だけで参加した気持ちになる。
② ゆるい話題
生活系・気分系・共感系。
例:
・今日寒かった?
・夜って落ち着くよな
・最近なに飲んでる?
専門用語はNG。
深い議論もNG。
③ 共感でつなげる
コメントが無くても成立する返し。
わかるなぁ。その感じ。
この“感情のうなずき”が波の核。
流れゾーンは
話の内容より“空気の循環”を作る時間。
コメントが少ない日ほど「波」を作る絶好の練習になる
初心者が勘違いしやすいポイント。
コメントの量は
関係ない。
大事なのは
配信者が波を作っているかどうか。
コメントが2〜3個でも波は作れる。
ポイントは
“話題を深掘りしないこと”。
横に広げ続ける。
例:
今日寒かったな → ご飯どうした → 最近寝れてる?
深掘りは視聴者の自由を奪う。
広げると視聴者の入り口が増える。
③【深まりゾーン 30〜50分】視聴維持率が最も上がる15分
60分配信で最も重要なのがここ。
入口で安心をつくり
流れで波を育て
ここで“深まり”を作る。
深まりとは
視聴者があなた自身に興味を持ち始める瞬間。
ここですることは3つ。
◆ ① 自己開示(小さめ)
深刻な話ではなく
“自分の生活が少し見える話”。
今日ちょっと早起きでな。
最近こんなことあったんよ。
これが視聴者に“親近感”を与える。
◆ ② 心の速度を落とす
深まりゾーンでは
テンポを少し落とすのがコツ。
声がゆっくり → 心が落ち着く → 滞在理由が強まる
◆ ③ 目線を優しく
視線が柔らかくなると
視聴者の緊張が溶ける。
深まりゾーンは
視聴者の“気づいたら長居してる”を生む時間。
「深まり」は話題の深さではなく“温度の深さ”
よくあるミス。
✗ 深い話 → 深まり
これは間違い。
視聴者が残るのは
深い話ではなく
深い“温度”。
声の柔らかさ
間の作り方
共感の返し
話のゆるさ
テンションの一定さ
これらが整うと
視聴者の心が深く落ち着く。
それが深まり。
深まりゾーンで絶対にやってはいけないこと
いくつかあるが、最も危険なのがこれ。
✗ テンションを急に上げる
→ 空気が割れる
→ 視聴者の心理が一気に離れる
✗ 重い話題
→ 心理負担
→ 初見が離脱
→ 空気が沈む
✗ 早口
→ 空気が緊張する
→ 聞き手が疲れる
深まりゾーンは
**“呼吸を深くする時間”**と考えればいい。
④【締めゾーン 50〜60分】視聴者の“次回の滞在理由”をつくる
ここが60分配信の集大成。
締めは
「配信を終わらせる時間」ではなく
“次回の配信を始める時間”。
締めが丁寧だと
次の配信が伸びやすくなる。
締めで必要な主成分は3つ。
① 優しい感謝
今日いてくれてありがとうね。
見てるだけでも嬉しいよ。
コメントが無くても絶対言う。
② 温度を落とす
全体のテンションをゆっくり下げる。
声のスピードを落とすと
視聴者の心もゆっくり落ち着く。
③ 余韻
締めの言葉は短く。
また話せたら嬉しいな。
ゆっくり休んでね。
余韻=次回の滞在理由。
まとめ:60分配信は「温度 × 呼吸 × 構造」でできている
60分配信は
内容よりも“運び方”。
大事なのは、
◆ 入口:安心
◆ 流れ:波
◆ 深まり:落ち着き
◆ 締め:余韻
この4つを丁寧に繋ぐことで
視聴者は自然と“心地よく滞在する”。
60分配信は
疲れさせない配信者が強い。
渋沢学園式:60分配信の完全テンプレ(保存版)
【0〜10分】入口ゾーン
・柔らかい挨拶
・落ち着いた声
・短い言葉
・生活系のゆるい話
ゆっくり見ていってね。
【10〜30分】流れゾーン
・置く質問
・共感
・軽い話題
今日寒くなかった?
【30〜50分】深まりゾーン
・心の速度を落とす
・共感の量を増やす
・軽い自己開示
この空気、なんか落ち着くね。
【50〜60分】締めゾーン
・優しい感謝
・温度を下げる
・余韻
今日もいてくれてありがとうね。
また話したいな。
このテンプレを毎日なぞるだけで、
60分配信は安定する。
A壱から、最後にひとこと。
配信ってね、
長く話すことが目的じゃなくて、
“心の速度を合わせること”がいちばん大事なんよ。
あなたが落ち着いて喋ったら、
視聴者は自然とついてきてくれる。
60分はしんどくない。
整えていけば、呼吸みたいに続けられる。