【初級】配信の始め方|最初の3分で人が残る空気
(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目①)
この記事は「TikTokライブ初心者でも迷わず配信を始められる」ことを目的に、
最初の3分で人が残る空気の作り方を、現場ベースで徹底的にまとめています。
・なぜ最初の3分が勝負なのか
・どういう画面が「残られる」のか
・初見は何を見て離脱するのか
・何を話せばいいのか
・どんな順番で配信を始めればいいのか
ここを理解すると、数字が動かなくても“心が折れない配信”が作れます。
渋沢学園 初級レッスン①、始めていきましょう。
◆ なぜ「最初の3分」がすべてを決めるのか
配信をしていると、
「なんで人が残らないんだろう?」
「コメントがつかない…」
と感じる瞬間がある。
だが、最初に理解すべきはこれ。
TikTok LIVE は “最初の3分で勝敗の7割が決まる”
これは精神論ではなく、
TikTokのアルゴリズムと視聴者心理が完全に一致する“現実”だ。
● 理由①:TikTokは「滞在率」を最優先で判断する
配信に入ってきた人が 数秒で抜けると評価が下がる。
逆に最初の数名が数十秒〜数分残ると、
その枠は「価値がある」と判断されて露出が増える。
つまり…
最初の数人を繋ぎ止める配信者は必ず伸びる。
● 理由②:初見は“情報過多の状態”で入室する
あなたの枠に入ってきた瞬間、
視聴者の頭の中ではこんなチェックが走る。
・明るい?暗い?
・どんな人?
・話し方は安心できる?
・楽しそう?
・コメントしやすい空気?
・この配信者、人気ある?
・居心地どう?
この判断は平均3〜5秒。
これが「最初の3分が命」と言われる理由だ。
● 理由③:最初の3分が“空気の初期値”になる
空気は、途中から作るより、
最初に整えてしまった方が圧倒的に楽。
ライブは“空気の技術”。
最初の3分で空気を温める → その後が全部ラクになる。
◆ 最初の3分でやるべきことは「ただ1つ」
◆ “初見が安心する画面を作ること”
言葉より画面。
話し方より“入口の安心感”。
最初の3分でやるべきことは
派手な企画でもなく、ギフト依頼でもない。
ただひとつ。
初見が安心して10秒以上見てくれる画面を作る。
そのために必要なのは次の5つ。
- 画面の明るさ
- カメラ位置
- 自分の表情
- 配信者の“テンションの初期値”
- 入室直後のセリフ
順番に深く掘る。
◆ 【1】画面の明るさ|「暗い配信=即離脱」は絶対法則
TikTokは“明るい部屋・明るい顔”を好む。
理由はシンプルで
明るい=安心
暗い=不安
視聴者が「なんか怖い…」と感じた瞬間に抜ける。
▼ 最適な明るさの基準
・顔の影が薄い
・白飛びしていない
・背景の一部に“光源”が見えると良い
・肌が立体的に見える程度のライティング
暗い画面で勝てる配信者は、
すでに固定リスナーを抱えた上級者。
初心者は “明るさだけで勝てる世界” にいる。
◆ 【2】カメラ位置|配信者の魅力が出る“角度の魔法”
結論から言うと…
カメラは“目線より少し上”に置く。
下からのアングルは
- 影が濃くなる
- 顔の輪郭が広がる
- 元気が無く見える
メリットがほぼない。
▼ 最適なアングル
・スマホを目線より5〜10cm上
・軽く見上げる角度
・首・輪郭・目元が綺麗に出る
・“話してる姿”が自然に映る
カメラ位置が違うだけで
視聴者の滞在率が体感1.2〜1.8倍変わる。
◆ 【3】最初の表情|無言でも“明るさ”は表情が作る
初めの3秒で作るべきは
笑顔ではなく、柔らかさ。
カメラを見て、
「やぁ、今日も来たよ」くらいの柔らかい表情で始める。
▼ 表情が与える影響
・視聴者の“自分に向けられてる感”が高まる
・コメントしやすい空気になる
・威圧感や暗さが消える
・「話しかけようかな」という気持ちが生まれる
配信は、表情の影響力が言葉より強い。
◆ 【4】テンションの初期値|落ち着いた“微笑みテンション”
初心者がやりがちなのは
・テンションを上げすぎる
・逆に暗すぎる
このどちらも固定化しづらい。
最強は “落ち着き+楽しさ” の中間テンション。
例えるなら、
学校の休み時間に友達と話し始めるくらいの温度。
◆ 【5】入室直後のセリフ|人が残る言葉の“型”
最初の3分で言うべきセリフは
たった一つの型にすれば良い。
◆ 「状況説明 → 自分の温度 → 視聴者の安心」
例文:
今日はちょっと早めにスタートしてます。
今からゆっくり話していくね。
気軽に見ていってください。
別パターン:
ちょっと準備しながらだけど、始めてます。
今日もゆるくやっていくから、
のんびりしていってね。
※ 大声・テンションMAX・唐突なお願いはNG
初見は「怖い」「距離が遠い」と感じて抜ける。
◆ 初見はどこを見て離脱しているのか?
ここを理解すると、
ガラッと配信の質が変わる。
● 離脱ポイント①:画面が暗い
→ 内容以前の問題。光が解決。
● 離脱ポイント②:何をしているかわからない
→ 配信の“状況説明”を最初に言う。
● 離脱ポイント③:テンションが高すぎる/低すぎる
→ “微笑みテンション” が最強。
● 離脱ポイント④:入りづらい空気
→ 喋ってなくても柔らかい表情があれば残る。
● 離脱ポイント⑤:コメントを強要される
→ 「コメントして!」は禁忌。
→ 「気軽に見ていってね」が正解。
◆ 実践編:最初の3分の“完全ルーティン”
誰でもこの流れにすれば安定する。
◆ 0:00〜0:10
【画面チェック】
・明るさ
・カメラ位置
・背景の整理
・顔の影
◆ 0:10〜0:30
【微笑みで画面に向き合う】
喋らなくてもいい。
柔らかい顔で、落ち着く。
◆ 0:30〜1:00
【状況説明】
「今日はゆっくり話していきます」
「準備しながらだけど開始したよ」
「のんびり見ていってくださいね」
◆ 1:00〜3:00
【空気の“初期値”を温める】
・軽めの自己紹介
・今日のテーマ
・見てる人が安心する言葉
・ゆったりした話し方
初見が「居心地がいい」と感じれば勝ち。
◆ 最初の3分での“NG行動リスト”
初心者が共通してやりがちなNGを明確にしておく。
✗ ギフト依頼
初見はプレッシャーで抜ける。
✗ テンションMAX
にぎやかは良いが「怖さ」が勝つ。
✗ 早口
情報が入らず疲れて離脱。
✗ 作業音だけ
無言+低い音は不安感を誘う。
✗ 貧乏ゆすり・視線の移動
“落ち着きのない人” に見えてしまう。
◆ 初見は「あなたの配信を評価しに来ている」
初見の視点で配信を見ると、
すべての理由がわかる。
▼ 初見は「続きが見たい理由」を探している
・安心
・居心地
・話しやすさ
・魅力的な表情
・落ち着いた声
▼ 初見は“続けて見ない理由”も探している
・怖い
・暗い
・話しかけづらい
・空気がピリついてる
・何をしているか分からない
最初の3分は“審査の時間”。
ここを突破すれば、
あとは“あなたの世界”に導いていくだけで良い。
◆ 今日から変わる:最初の3分の“黄金テンプレ”
これを読んだ今日から使えるテンプレを置いておく。
【黄金テンプレ】
(カメラを見て柔らかく微笑む)
今日ちょっと早めに始めてます。
これからゆっくり話していくから、
気軽に見ていってくださいね。
(軽く姿勢を整えつつ)
今日は〇〇の話をしながら、
のんびりやっていこうと思ってます。
これだけで
・滞在率
・初見の残り方
・コメントのしやすさ
が全部変わる。
◆ まとめ|最初の3分が“あなたのライブの初期設定”になる
・最初の3分は一番重要
・明るさがすべて
・カメラ位置は目線より少し上
・柔らかい表情でスタート
・状況説明で安心を与える
・初見にとって“入りやすい空気”を作る
・テンションは“微笑みテンション”
・無理なお願いはしない
この3分が完璧なら、
あなたの配信は“成長し続けるライブ”に変わる。
◆ A壱から、最後にひとこと。
数字が動かない時ほど、
最初の3分を丁寧にやったほうがいい。
空気の初期設定を整えるだけで、
そこから先のすべてが変わる。
渋沢学園の初級①は、
そのための一番大事な土台。