(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑩)
配信は「勢い」で始めても伸びない。必要なのは“設計図”
ライブ配信は自由に話す場。
でも、自由にやれば伸びるわけではない。
視聴者にとってライブ配信は
“なんとなく開いたら続けて見てしまう場所”。
その空気を作るのは 構成力。
30分配信の基礎が身につくと──
・離脱が減る
・コメントが増える
・いいねが増える
・ROM勢が安心する
・初見が残る
・ギフト導線が作りやすくなる
つまり配信者の“底力”として積み上がる。
この記事は、
そんな30分配信の“設計図”を作るためのガイド。
テンションでも企画でもなく、
配信の“骨格”を整える方法 を解説していく。
配信のゴール設定とは「何を届けるか」「何を残すか」を決めること
ゴール設定というと
“目的を決める”
“数字を追う”
と考える人が多い。
でも渋沢学園の考えるゴールは違う。
視聴者がどんな気持ちで30分後に枠を出ていくか
これを決めること。
数字ではなく“気持ち”。
視聴者が
「居心地よかった」
「また来たいな」
と思えば、次につながる。
だからゴールとは
配信者が空気をどう設計するか の話。
30分配信は「5つの時間帯」に分けると安定する
渋沢学園では
すべての配信を“5つのブロック”で考える。
◆ ①「入口の3分」
初見とROM勢の安心作り。
◆ ②「空気の定着 3〜10分」
視聴者が枠に馴染む時間帯。
◆ ③「会話・テーマ 10〜20分」
配信の中心となる時間。
◆ ④「温度の仕上げ 20〜27分」
空気が一番優しくなる時間。
◆ ⑤「締めの3分」
視聴者の“余韻”を残す時間。
これを習慣化すると、
配信の“視聴維持率”が劇的に安定する。
①【入口の3分】配信の命が決まる
最初の3分は全配信で最重要。
初見もROM勢も
“危険がないか”を見ている時間。
ここで必要なのは3つ。
▼ 表情
優しい
柔らかい
落ち着いている
▼ 声
落ち着き
ゆっくり
明るさ1〜2割
▼ 挨拶
短い
圧がない
安心だけを届ける
入口の3分は
内容より“温度”。
入口3分の最強テンプレ(即使える)
このテンプレートを元にすると、
初見の滞在率が一気に安定する。
今来てくれた人、いらっしゃい。
ゆっくり見ていってね。
今日はのんびり話してます。
焦らず、そのままで大丈夫だからね。
“安全”が伝われば、初見は残る。
②【3〜10分】空気を落ち着かせる時間帯
ここは配信の中間点に向けて
視聴者を“自分の空気”に馴染ませる時間。
重要なのは5つ。
✓ 拾いすぎない
コメントが少ない時ほど、
無理に拾わず「自然」な拾い方にする。
✓ ゆるい話題
生活系
共感系
気分系
今日寒くなかった?
なんかゆっくりしたい夜やね。
この時間って落ち着くよな。
✓ 視線を優しく
視線の圧を弱くするとROM勢が残る。
✓ いいね依頼(軽く)
気が向いたらタップしていってね。
✓ テンションを安定させる
入口より少しだけ明るさを足す。
③【10〜20分】これが“配信の本編”
視聴者が最も残りやすく、
配信者の色が出る時間帯。
ここで必要なのは4つ。
◆ ① ゆるいテーマを深める
難しくない範囲で。
最近こういうことあったんよ。
今日なんか気持ち落ち着いてるわ。
テーマは軽さが命。
◆ ② 置く質問
返事がなくても成立する質問。
みんな今日はどんな1日やったん?
◆ ③ コメントが少ない時も焦れない
沈黙は悪ではない。
◆ ④ 安心の空気を保つ
声・表情・語尾の柔らかさ。
コメントが多い日と少ない日の“戦い方の違い”
▼ コメントが多い日
空気が勝手に動く。
話題を拾いながら優しく広げればOK。
▼ コメントが少ない日
配信者のペースで“呼吸を整える”。
独り言気味で喋るほうが強い。
どちらもゴールは
“安心の空気を届けること”。
④【20〜27分】空気を仕上げる“黄金の7分”
この時間は
視聴者の心が一番落ち着いている。
ここですべきことは3つ。
① 心の速度を落とす
話すスピードを落とすと
視聴者の呼吸もゆっくりになる。
② 優しい余白
話を詰めず、余白を作る。
この時間、なんか落ち着くよね。
③ 小さな感謝
ギフトやコメントがなくても言う。
見てくれてる人、ありがとうね。
いてくれるだけで十分嬉しい。
この“感謝の温度”が固定を育てる。
⑤【ラスト3分】配信の評価が決まる
最後の3分こそ、
視聴者の印象が最も強く残る。
ここが丁寧だと
固定・ギフト者・初見の再訪が増える。
▼ ラスト3分で必要なのは
・感謝
・安心
・優しさ
・“また来たい”余韻
▼ ラスト3分テンプレ
そろそろ終わろかな。
今日来てくれた人ありがとうね。
見てるだけの人も、ほんまありがとう。
ゆっくり休んでね。
また来たいと思ってくれたら嬉しい。
この“余韻”が枠の印象になる。
30分配信の構造は「心の流れ」に沿って作る
視聴者の心は
30分を通してこう動く。
入室 → 不安 → 安心
入口3分での丁寧な挨拶が消してくれる。
安心 → 定着
3〜10分で空気を固める。
定着 → 参加
10〜20分でやっと“参加してもいい”気持ちになる。
参加 → 心地よさ
20〜27分で温度が深まる。
心地よさ → 余韻
最後の3分で印象が残る。
配信の目的とは
視聴者の心の流れを整えてあげること。
ゴール設定は「毎回同じでいい」
初心者でよくある間違いは
“毎回違うことをしようとすること”。
配信において一番強いのは “安定”。
視聴者は
「毎回同じ温度の枠」
「いつ来ても安心できる場所」
を求めている。
だからゴール設定はこうでいい。
今日も安心してもらえる枠にする。
これだけで十分。
30分配信の“黄金テンプレ”まとめ(保存版)
◆ 0〜3分
表情・声・挨拶だけを整える
ゆっくり見ていってね。
◆ 3〜10分
優しい話題と軽い置き質問
今日寒くなかった?
◆ 10〜20分
配信の中心。
テーマをゆるく、丁寧に。
◆ 20〜27分
落ち着いた空気を仕上げる。
感謝・余白・柔らかい声。
◆ 27〜30分
締め。余韻を残す。
来てくれてありがとうね。また話そ。
これを板書のように毎回なぞるだけで、
配信の安定感はプロ級になる。
渋沢学園式:30分配信が伸びる人の特徴
・焦らない
・急にテンションを上げない
・沈黙を怖がらない
・優しい声
・ゆっくり喋る
・余白を大切にする
・感情ではなく空気を整える
・“視聴者の心の速度”を感じ取る
伸びる人はとにかく“丁寧”。
内容より温度。
盛り上がりより安心。
渋沢A壱から、最後にひとこと。
配信ってね、
喋りが上手い人より、
“空気を整えられる人”が強いんよ。
30分を丁寧に作れたら、
あなたの枠は必ず好きになる人が増える。
焦らんで大丈夫。
ゆっくり、あなたの温度で育てていこ。