中級

⑧ 【中級】逆に伸びない時間帯の特徴

(渋沢学園 LIVE教室|中級科目⑧)

時間帯は「伸びる時間」だけでなく、“伸びない時間”を理解してこそ安定する

配信者が陥りがちな罠がある。

「伸びた日は理由がわかるけど、
伸びない日は原因がわからない」

これは中級の壁。

しかし真実は単純で、
伸びない時間帯には“共通する特徴”がある。

・人がそもそも動きにくい時間
・心理的に入りづらい時間
・視聴者の行動が乱れる時間
・アプリ自体が静まる時間
・他配信者と競合しやすい時間

“理由がわからない伸びなさ”は存在しない。
必ず原因がある。

この記事では、
渋沢学園が長期分析したデータと
A壱の現場体感からまとめた

「伸びない時間帯の特徴と戦い方」
を完全公開する。

これがわかると
“無駄な戦い”が減り、
気持ちも安定し、
戦略も明確になる。


「伸びない時間帯」は大きく3種類に分かれる

渋沢学園では、
伸びない時間帯を以下の3分類で整理している。


◆ ① 全体の“回遊量”が落ちる時間

そもそも人が動かない時間。


◆ ② 視聴者の“心理が不安定”な時間

初見が定着しにくい時間。


◆ ③ 配信者側が“強者とぶつかる時間”

競合が強い時間。


「伸びない理由」は必ずこのいずれかに該当する。

では時間帯ごとに深掘りしていく。


①【昼 11:00〜15:00】TikTokで最も“伸びにくい”ゾーン

昼帯は、
TikTok LIVE全体で最も“人が動かない時間”。

理由はシンプル。


◆ 昼帯の視聴者の行動

・仕事中
・学校
・家事
・昼休憩
・外出
・移動
・BGMとして流しているだけ

つまり
“積極的に配信を見る心理状態ではない”。


◆ 昼帯が伸びにくい理由

・回遊量が少ない
・集中して見られない
・コメントしづらい
・初見が止まりづらい
・滞在理由が生まれにくい


◆ 昼に伸ばすのは「特化スキル」

昼に伸ばせる人は
よほど空気が強いか、
固定視聴者が多いか、
作業配信が合っているか。

昼帯は
“育成ではなく維持の時間”。

攻める時間ではない。


②【夕方 16:00〜18:00】“心理が揺れやすい帯”で初見が残らない

夕方は家に帰る時間、
移動時間、
気持ちが落ち着かない時間帯。

そのため
初見の滞在率が極端に下がる。


◆ 夕方の心理

・急いでいる
・気持ちが切り替わる
・雑念が多い
・集中しづらい
・家事・夕飯・仕事終わり


◆ 伸びにくい理由

・初見が長く見られない
・音を出せない視聴者が多い
・コメントが落ちる
・空気を作る前に抜ける


◆ 逆に「雑談が伸びやすいタイミング」でもある

夕方は“流れ見”が多いため、
ゆっくり話す配信や
生活系トークなら軽く伸びる。

ただ
固定がつきにくい時間。


③【夜 18:00〜20:00】伸びそうで伸びない“錯覚時間帯”

多くの配信者が誤解する帯。

「夜だから伸びるはず!」
と思われがちだが、実は違う。

この時間帯は
“バトル強者が動き出す時間”


◆ 伸びにくい理由

・強い配信者の枠に吸われる
・視聴者が疲れていてコメントが少ない
・初見が疲労モード
・ギフトは少ない
・温度が上がりにくい


◆ 初心者がやりがちなミス

・テンションを上げてしまう
・バトルに入りたくなる
・重い話題をしてしまう

夜前半は
“心理の回復時間”。

ここで攻めると空気が硬くなり逆効果。


④【配信開始直後 0〜2分】最も“事故が起きやすい”時間

これは時間帯というより“タイミング”。


◆ この時間が伸びない理由

・初見が最も抜けやすい
・視聴者があなたの空気をまだ知らない
・テンション差が激しい
・配信者が焦りやすい

ここでテンションを上げると
一気に初見が逃げる。

初見は
“声の温度 × 表情 × 間”
で判断する。

攻めるのは10分経ってからで十分。


⑤【配信者のメンタルが揺れている時間帯】

どの時間帯よりやばいのがこれ。

配信者自身の心が揺れている時、
どんな時間帯でも伸びない。

心理状態が空気に乗るから。


◆ 伸びないメンタルの例

・焦ってる
・テンション高め
・落ち込んでる
・話しすぎてる
・沈黙を恐れている

配信者の心が乱れていると
視聴者はこう感じる。

「なんか入れない」
「今日の空気、重いかも」
「落ち着かない」

これは時間帯関係なく伸びない。


⑥【バトル強者が占拠する時間】

TikTok LIVEは
時間帯によって
“強い人が支配する瞬間”がある。

その時間に
配信をぶつけるのは得策ではない。


◆ 代表的な強者時間

・22:00〜23:00
・昇格日前夜
・イベント初日/最終日
・リーグ最終週の金土
・23:45〜0:10(日跨ぎ)


ここは
ライバー同士の戦いが激化する帯。

初見は強枠に吸われるため
通常枠は伸びない。


⑦【季節・曜日による“伸びない日”が存在する】

TikTokは
曜日ごとの動きが極端に違う。

伸びにくい日は
はっきり存在する。


◆ 月曜:疲労

・仕事モード
・流入が少ない
・気持ちが乗らない


◆ 木曜:やや停滞

・週の中だるみ
・アプリ自体が重くなる


◆ 暑すぎる日・寒すぎる日

・気候に左右される
・外出や疲れで視聴が減る


曜日×気候の組み合わせまで読めると
配信戦略は一気に安定する。


⑧【伸びない時間帯で“絶対にやってはいけない”行動】

伸びない時間帯に限って
配信者が焦りやすい。

すると以下の行動をしてしまう。


✗ テンションを上げる

→ 逆効果
→ 空気の速度が合わない


✗ 初見を追いかけすぎる

→ “必死感”が出る
→ 離脱増加


✗ コメント強制

→ 空気が硬化


✗ バトルに逃げる

→ 誰も得しない負け方になる


伸びない時間帯ほど
落ち着いた配信者が勝つ。


⑨【伸びない時間帯の“戦い方の正解”】

伸びない時間帯に
“伸ばそう”とする必要はない。

中級の戦い方はこう。


◆ 戦い方①:空気の安定を第一に

・声の速度を落とす
・優しい表情
・共感多め
・生活系の浅いテーマ

「伸ばさない」ではなく
“空気を守りにいく”。


◆ 戦い方②:固定育成タイムにする

伸びない時間帯=
固定が増えやすい時間。

深い関係性は
“静かな時間”に生まれる。


◆ 戦い方③:作業配信・ゆるい雑談に適している

・マイク音量
・姿勢
・声の温度
・長期滞在向けの空気

“疲れない枠”を作る。


◆ 戦い方④:短時間で切り上げてもいい

1時間やる必要はない。
15分〜30分でいい。

配信者の心のコントロールが大事。


⑩【逆に、伸びない時間帯で伸ばす人の共通点】

伸びない時間帯で伸ばせる人は
ほぼ例外なく共通している。


◆ ① 声が落ち着いている

深夜帯の人に刺さる。


◆ ② 生活系の話が上手い

気分に合わせて喋れる。


◆ ③ 無理に盛り上げない

空気が自然に回る。


◆ ④ ゆっくり話す

滞在率が上がる。


◆ ⑤ “繋がりたい感”を出さない

視聴者にとって負担がない。


こういう配信者は
どの時間でも安定して伸びる。


まとめ:伸びない時間帯を理解すると“無駄な努力”が消える

配信が伸びない日、
あなたのせいではない。

TikTok LIVEには
“そもそも伸びない時間帯”
が存在する。

その時間に無意識に挑んで
落ち込む必要はない。

正しく理解すれば
戦略は変わる。


◆ 伸びない時間の正体

・視聴者心理
・回遊量
・曜日
・競合
・配信者のメンタル


◆ 大事なのは

“伸びない時間帯で何をするか”
“伸びる時間にどう繋げるか”
これだけ。

焦らず、
空気を丁寧に育てれば
必ず伸びる。


A壱から、最後にひとこと。

伸びない時間ってね、
あなたが弱いんじゃなくて、
“風が吹いてないだけ”なんよ。

風が止まっている時は、
無理に走らんでいい。

空気を整えて、
心を落ち着かせて、
次の風を待てばいい。

配信は、追うものじゃなくて、
“育てるもの”やからね。