初級

④ 【初級】背景の選び方|見られる配信の“画面整理”

(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑤)

声と表情は「ライブ配信の入口」に立つ“玄関ドア”

配信者は「話す内容」や「企画」に意識が向きがち。
しかし TikTok LIVE の視聴者が最初に見ているのは、
内容ではなく “表情と声” の組み合わせ。

視聴者は入室した瞬間に、
この5つを無意識にチェックする。

・怖くないか
・暗くないか
・話しやすそうか
・優しそうか
・居心地が良さそうか

つまり、声と表情は“配信の第一印象”。
ここが整っていれば、話す内容は後からいくらでも伸ばせる。


声と表情は「文章より前に伝わる情報」

ライブ配信は文字より“非言語情報”のほうが強い。

表情 → 安全かどうか
声 → 心が開いているかどうか

この2つの情報は、人の本能に直接届く。

表情は「危険か、安全か」を判断する材料

・笑顔
・柔らかい印象
・威圧感のない目
これだけで視聴者は安心する。

声は「心の状態」を伝える音

・落ち着き
・穏やかさ
・優しさ
・安定感

声の温度で視聴者は“この枠に居てもいい”と判断する。


最初の3秒は「表情7割 × 声3割」で決まる

渋沢学園のデータでは、
最初の3秒に視聴者が受け取る印象はこの割合。

  • 表情 … 7割
  • 声 … 3割

つまり、声よりもまず 表情が柔らかいかどうか が重要。

いきなりテンションを上げる必要はない。
柔らかい顔で画面を見るだけで“安心”が伝わる。


表情を整えるための「3つの基本姿勢」

表情を作る前に、まず姿勢から整える。

① 顔の角度を“軽く上向き”に

・目が明るく見える
・眉間が緩む
・自然な優しさが出る

② 肩の力を抜く

緊張は顔に出る。
肩から力を抜くと、表情が柔らかくなる。

③ 眉間・頬・口角をリラックス

表情は「作る」より「緩める」。
柔らかさほど人を安心させるものはない。


初見が残る表情=「柔らかい笑顔 × 開かれた目」

視聴者は“優しい人かどうか”を顔で判断する。

柔らかい表情とは:

  • 口角が2mm上がっている
  • 頬が固まっていない
  • まばたきが自然
  • 目が少し開いていて、暗さがない

逆に抜ける表情:

  • 真顔
  • 暗い目元
  • 無表情でスマホを見続けている
  • 眉間に力が入っている

表情ひとつで滞在率が変わる。


声の初期設定は「落ち着き 6:明るさ 4」が最強

TikTokでは、テンションが高すぎると“圧”が出る。
逆に低すぎると“暗い枠”と感じられる。

最適解はこの比率。

落ち着き 6:明るさ 4

これを作るポイントは3つ。

① 声の高さは普段より“半音だけ上”

無理に高くしない。
ほんの少しだけ明るくする。

② 話す速さは“普段の8割”

早口は離脱の原因。
ゆっくり話すと視聴者は安心する。

③ 最初の一言は“やさしい言葉”

おすすめの入口フレーズ:

今ちょうど始めたところだよ。
のんびり見ていってね。
今日もゆっくりやっていきます。

圧がなく、心が安心する。


声の印象を左右するのは「マイクとの距離」

最適距離は 20〜30cm

・近すぎ → 息が入る/圧を感じる
・遠すぎ → 声が細く聞こえる

この距離にすると、声が“優しく・落ち着いて”聞こえる。


視聴維持率が上がる声の特徴

TikTokで伸びている配信者は
共通して“声の温度”が整っている。

特徴①:安心感がある

・声が揺れない
・落ち着いている
・聞きやすいスピード

特徴②:世界観が伝わる

癒し
元気
知性
親しみ

声には必ず“温度”があり、その温度が世界観になる。

特徴③:コメントしやすい空気

声が優しいと、視聴者はコメントしやすい。
コメントがつくと、枠の空気が温まる。
空気が温まると滞在率が上がる。


初見が残る「最初の30秒テンプレ」

渋沢学園で採用している“入口の必勝パターン”。

0〜10秒

柔らかい表情だけを見せる
→ 無言でもOK
→ 目の奥が明るいことが重要

10〜20秒

落ち着いた声で短く一言

今始めたところだよ。
ゆっくり見ていってね。

20〜30秒

明るさを少し足す

今日はのんびり話していくね。
気軽にコメントしてね。

この流れは初見の滞在率を最大化する。


声 × 表情 × ライト × 背景 × カメラ角度

これが揃うと“入口が完成する”

初級①〜⑤は全部つながっている。

  • 明るい顔
  • 上からの角度
  • 整った背景
  • 落ち着いた声
  • 柔らかい表情

この5つが揃った瞬間、
視聴者は“安心”を感じて残ってくれる。

入室直後の離脱率が下がり、
視聴維持率が一気に伸びる。


初心者がやりがちなNG行動(声・表情)

絶対に避けたいのは以下。

✗ 無表情で画面を見る

→ 初見は「怖い」と感じる。

✗ テンションMAXで叫ぶ

→ 圧が強すぎて離脱される。

✗ ぼそぼそ喋る

→ 暗い印象になり、魅力が伝わらない。

✗ 感情の起伏が激しい

→ 視聴者が落ち着かない。

✗ 早口で説明し始める

→ 理解できず、疲れて抜ける。

声と表情は
“視聴者の心を守る技術”。


声と表情は“3ヶ所だけ整えれば別人”になる

渋沢学園では、初心者にはまず次の3つを教えている。

① 顔の角度を上げる

自然に優しい表情になる。

② 背筋を伸ばす

声が安定し、明るさが出る。

③ 口角を軽く上げる

柔らかさが一瞬で生まれる。

この3つは即効果が出る。


渋沢学園式:声と表情の“黄金テンプレ”

【表情の基本】

・目の奥を明るく
・口角2mmアップ
・眉間の力を抜く
・無理な笑顔はしない

【声の基本】

・落ち着きベース
・普段より半音アップ
・スピード8割
・最初の一言は優しく

【入口のセリフ(最強版)】

今日もちょっとゆるく始めてます。
今いてくれてる人、ありがとう。
気軽に見ていってね。

これひとつで“安心の入口”が作れる。


A壱から、最後にひとこと。

声と表情ってね、
自分を盛るための技術じゃなくて、
“相手の心を守る優しさ”なんよ。

優しい声、柔らかい表情は、
それだけで配信の空気を穏やかにする。

今日から、あなたの入口がもっと温かくなるはず。