初級

⑦ 【初級】初見が安心する挨拶と空気づくり

(渋沢学園 LIVE教室|基礎科目⑦)

初見が残るかどうかは「挨拶の1行」で決まる

ライブ配信で一番難しいのは、
「初見さんが残らない」
「一瞬で抜けてしまう」
という悩み。

だが実は、
この問題の7割は “挨拶”と“空気の入口” に原因がある。

TikTok LIVE の初見は、
あなたの人柄を知らないまま枠に入ってくる。

その状態で最も重視するのは──

言葉の優しさ
テンションの柔らかさ
安心していられる空気感

つまり、最初に交わすたった一言で、
視聴者の心理は大きく動く。

挨拶が整えば、初見の滞在率は必ず上がる。
空気づくりができれば、“見続けてもいい”枠になる。

この記事では、
初見が “残りやすい枠” を作るための技術を
すべて開放する。


初見が抜ける理由は「居場所の不明確さ」にある

初心者は“内容”が悪いと思い込みがちだけれど、
初見が抜ける最大の理由は “不安”

その正体は、

・話しかけていい人?
・静かな枠?
・テンションが合うのか?
・攻撃的じゃない?
・コメントしやすい?

この“判断材料の欠如”。

未知への不安は、
人が最も嫌う心理状態。

つまり初見は、
“この枠は安全です”
というサインを探している。

それを作るのが挨拶であり、空気づくり。


初見挨拶の正解は「短い × 柔らかい × 圧がない」

実は、挨拶は長くてはいけない。
テンションを上げすぎてもいけない。

初見が一番安心する挨拶とは──

短い
落ち着いている
優しい
聞き取りやすい
圧をかけない
“あなたのペースで見ていいよ”の空気

文章にするとこれ。

今来てくれた人、いらっしゃい。
のんびり見ていってね。

たったこれだけで
初見は「この枠、安全だ」と感じる。


初見が安心する挨拶の構造は「安心 → 状況説明 → 温度」

渋沢学園では、挨拶を3つの要素に分解している。


◆ ① 安心(最初の一言)

ダイレクトに心が和らぐ言葉。

ゆっくりしていってね
今来てくれた人ありがとう
気軽に見ててね

◆ ② 状況説明

枠の“今”を説明する。
初見は“何の枠なのか”が分からないと不安になる。

今ちょっと話してるところです
今日はゆるめに配信してます
準備しながら話してるよ

◆ ③ 温度

枠の“温かさ”を言葉で添える。

のんびりしてってね
落ち着いた時間だよ
この空気すきやなぁ

この3つが入っていれば、
どんな挨拶でも“安心の空気”が完成する。


初見が残りやすい挨拶テンプレート(即コピペOK)

ここからは そのまま使ってOK の挨拶を置いていく。


▼ 入口テンプレ①(最も安全)

今来てくれた人、いらっしゃい。
ゆっくり見ていってね。
今日はのんびり喋ってるよ。

▼ 入口テンプレ②(柔らかい空気)

はじめましての人も気軽にどうぞ。
今ちょうど始めたところです。
のんびり過ごしていってください。

▼ 入口テンプレ③(静かな枠向け)

静かめの配信してます。
見てるだけでも大丈夫やからね。
落ち着いていってね。

▼ 入口テンプレ④(明るめ枠)

いらっしゃい、来てくれてありがとう。
今ゆっくり話してるよ。
無理なく見てってね。

どの挨拶も、
圧がゼロで、安心だけ残す構造になっている。


初見が安心する挨拶は「優しいスピード」で話す

言葉より大事なのは“速度”。

ポイントは3つ。

① 話すスピードは普段の8割

急いで言うと初見が緊張して離脱する。

② 最初の3秒は声を張らない

落ち着いた声こそ安心を生む。

③ 最後の語尾だけ少し柔らかく

ね  
よ  
よ〜  
だよ  
してくださいね  

語尾が優しいと、枠全体が柔らかくなる。


初見は「挨拶ではなく空気」を評価している

初見の心理をもっと深く見ていく。

初見の行動はこうだ:

👇 入室
👇 画面を見る
👇 顔・声・背景・ライトを判断
👇 挨拶を聞く
👇 安心なら5〜20秒滞在
👇 コメントするか検討

つまり 挨拶は評価材料の一つでしかない

だが、この中で最も大きな要素は
“空気”

空気とは:

・声の落ち着き
・表情の柔らかさ
・話す速度
・優しい間
・明るさ
・背景の整い方

このすべての“合計値”が
初見の滞在率を決めている。


初見が安心する空気づくりは「テンションの初期値」で決まる

強い配信者ほど
最初の30秒はテンションを上げない。

理由:

・初見はまだ“他人”だから
・距離が近すぎると警戒される
・いきなり明るすぎると疲れる
・テンションの急変は不安を生む

最強のテンションはこれ。

落ち着き80%:明るさ20%

テンションの初期値は“控えめ”にするほど
初見は安心して滞在する。


初見が安心する空気は「沈黙」を怖がらないところから始まる

初心者は沈黙に焦る。
だが、初見は沈黙を嫌がらない。

むしろ──

・落ち着いている
・見やすい
・安心できる
・この枠は優しい人だ
・急かされない

と評価される。

沈黙は“気まずさ”ではなく、
優しさとして機能する場合がある


初見は「挨拶の後の5秒」で滞在を決める

渋沢学園で実証されているポイント。

挨拶 → すぐ話し続けるのではなく、
少しだけ“余白の間”を作る。

これで初見はこう感じる。

・この枠、落ち着く
・居心地良さそう
・急かされない
・コメントしなくてもいいんだ

この“間”が初見の滞在率を上げる。


初見がコメントしやすくなる「心理設計」

初見が最初にコメントするには
一定の条件が必要。

それが以下。

① コメントしなくていい空気

これは必須。

見てるだけでも大丈夫やからね
気楽にどうぞ

こう言われると
逆にコメントしたくなる。


② 視線が優しい

視線が怖いと初見は絶対にコメントしない。


③ 画面が明るい

暗いと“不安”が勝ち、コメントゼロで抜ける。


④ 話題が“入り込みやすい”

自分の生活に近い話題がコメントを生む。

今日ちょっと寒くない?
この時間って眠くなるよねぇ

⑤ 配信者が“待っていない”

コメントを強制される空気は、視聴者にとって地獄。

コメントがなくても成立する空気こそ最強。


初見が入りやすい話の内容は「ゆるい近況」が最強

初見が最も入りやすい話題は
“共感系のゆるい話題”。

例:

今日はこういう1日やったわ〜
この時間の空気すきやねん
なんか眠いけど、話すと元気出るよね

難しい話題
急に深すぎる話題
コメント前提の話題
攻撃的な話題
これらは避けたほうがいい。


初見が安心する挨拶に必要なのは「優しい自己紹介」

初見は
「この人どんな人?」
という不安を抱えている。

だから短い自己紹介が有効。

えいちゃんです、のんびり配信してます。
気軽に見ていってね。

長い自己紹介はNG。
“ちょっとだけ情報を渡す”が大事。


初見が苦手な配信者がやりがちなNG挨拶

ここは痛いほど重要。

✗ ① テンションMAXで叫ぶ

→ 初見が萎縮する

✗ ② 長い挨拶

→ 情報量が多くて疲れる

✗ ③ コメントを要求する

コメントして!
返事して!

→ 初見は重い

✗ ④ 無表情

→ 怖い

✗ ⑤ 視線が泳ぐ

→ 落ち着かない枠に見える

✗ ⑥ 自虐

→ 初見が気まずい

初見はとにかく“安心”を求めている。


初見が残る挨拶は「愛想」ではなく“温度”

ここを強調したい。

視聴者は
“元気”を求めているのではない。
“優しさ”を求めている。

優しさはテンションではなく、温度。

その温度を作るのが:

・ゆっくりした声
・柔らかい表情
・短い言葉
・落ち着いたテンション
・強制しない姿勢

挨拶は“愛想良くする技術”ではなく
“安心の温度を届ける技術”


渋沢学園式:初見が安心する挨拶テンプレ100秒ルーティン

最後に、今日から使える必勝ルーティンをまとめる。


◆ 0〜10秒

柔らかい表情で画面を見る
(無言でもOK)


◆ 10〜20秒

優しい一言

いらっしゃい。ゆっくり見ていってね。

◆ 20〜40秒

状況説明

今ちょうど始めたところだよ。
今日はゆるめに話してます。

◆ 40〜60秒

優しい温度

のんびりしていってくださいね。
見てるだけで全然いいから。

◆ 60〜100秒

共感系テーマ

今日寒かったねぇ。
この時間の空気ってなんか落ち着くよね。

この流れで枠の空気は一瞬で“安全地帯”になる。


A壱から、最後にひとこと。

初見が残る理由は、
あなたが面白いからじゃない。

あなたの“空気”が優しいからやねん。

優しい空気に人は集まる。
集まった人が、あなたを応援してくれる。

挨拶は、優しさを届ける最初の一歩。