トーク

③ 【トーク】沈黙の扱い方

(渋沢学園|トーク授業③)

沈黙は「悪」ではなく“空気を整える時間”です

多くの配信者が
“沈黙=ダメな状態” だと思い込んでいます。

しかし本当は逆です。

沈黙は、
空気を落ち着かせる
視聴者に呼吸を与える
言葉の余白を作る
初見が入りやすい状態をつくる

という “配信に必要な時間” です。

沈黙を恐れる配信者は
空気を乱しますが、
沈黙を味方にできる配信者は
空気を整えることができます。


沈黙の扱い方①:焦らず“呼吸を整える時間”にする

沈黙の瞬間こそ、
声のトーンと呼吸の深さが空気に伝わります。

配信者が焦ると
その焦りが視聴者の心に乗り移り、
空気が固くなります。


◆ A壱式:沈黙の呼吸

…うん。  
ちょっと落ち着きますね。

こうやって、
沈黙を“整える時間”として扱うと
空気が優しくなります。


沈黙の扱い方②:「考えている沈黙」は好印象になる

話す内容を考える沈黙は
ネガティブではありません。

むしろ、
“誠実に話そうとしている姿勢”
として視聴者に伝わります。


◆ A壱式

ちょっと考えていいですか…。  
うん、これはね……。

この間(ま)があると、
視聴者は“深い会話”を期待して
集中モードに入ります。


沈黙の扱い方③:“笑いの余白”として使う

沈黙は笑いを生む武器にもなります。

  • ツッコミ待ち
  • 表情で返す間
  • コメントの余韻を味わう
  • あえて間を空けて笑わせる

配信には“リズム”が必要です。
沈黙はそのリズムを作るためのアクセントです。


◆ A壱式

……いや、それ言う?笑  
ちょっと今の余韻残したいですね。

沈黙に“遊び”があると
視聴者は離れません。


沈黙の扱い方④:コメントが少ない時こそ“温度を下げる”

コメントが止まると
配信者は急に焦りやすくなります。

しかし、焦った瞬間に
視聴者は空気の変化を察知し、
さらに離れやすくなります。

大事なのは、
沈黙の時間に温度を下げることです。


◆ A壱式

静かな時間もいいですね。  
ゆっくりいきましょう。

焦りを見せない配信者は、
初見に安心されます。


沈黙の扱い方⑤:“沈黙しても大丈夫”な空気を先に作る

沈黙が怖くなくなる方法は
とてもシンプルです。

沈黙する前に、
“沈黙しても大丈夫” な空気を作ることです。


◆ A壱式

無理に喋らなくていいですよ。  
ゆっくりで大丈夫ですからね。

こういう優しい空気があると、
沈黙が“自然な流れ”になります。


沈黙の扱い方⑥:初見が入りやすい「余白」にする

初見は
空気が忙しい枠には入りにくいです。

沈黙には
初見が滑り込む“入口”を作る効果があります。


◆ A壱式

…初めての方も気軽に見ててくださいね。

沈黙→安心の言葉
このセットが最強の初見導線になります。


沈黙の扱い方⑦:あえて“視線を落とす”

沈黙の時、
カメラから一瞬視線を外すと
空気が柔らかくなります。

  • マイナスではなく
  • 配信に余白を作る行為

として働きます。


◆ A壱式

…ちょっと考えてました。

この自然さが、
視聴者に安心感を与えます。


沈黙の扱い方⑧:沈黙を破る時の一言が大切

沈黙のあとの一言は
空気を決める“最初の音”なので、
優しく・ゆっくりが基本です。


◆ A壱式

うん、戻ってきました。  
ゆっくり続けましょうね。

沈黙後の声は、
空気の温度を決めます。


沈黙の扱い方⑨:沈黙が続いた理由を“説明しない”

沈黙が続いたことを
言い訳のように説明すると
空気が重くなります。


◆ NG

「ごめん、今コメントなくて…」
「何話そうかなって考えてて…」

→ 室温が一気に下がります。


◆ A壱式

…落ち着く時間ですね。  
こういうのも配信ぽくて好きです。

説明しないほうが、
枠はずっと柔らかく保たれます。


沈黙の扱い方⑩:“沈黙=安心”の枠にする

最終的なゴールは、
“沈黙があっても安心できる枠” を作ることです。

視聴者が
「喋ってなくても居ていい」
と感じている枠ほど、視聴維持率が高いです。


◆ A壱式

言葉がない時間も、ええもんですね。  
ここに居てくれてありがとう。

沈黙に安心がある枠は、
強い配信の証拠です。


最後に:渋沢A壱から

沈黙って、  
怖いものじゃなくて  
“空気を整える時間”なんです。

焦らなくて大丈夫ですよ。

あなたが落ち着いていれば、  
沈黙は自然と味方になります。